オーナーシップマインドとは?発揮するメリットやリーダーシップとの違いは?

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自身が取り組む仕事に対してみなさんは真剣に向き合うことができているでしょうか。もしかしたら仕事を行なってはいるものの、自分ごととして捉えられていない人もいるかもしれません。今回はそういった人に覚えておいてもらいたい言葉として「オーナーシップマインド」を紹介します。

オーナーシップについて

オーナーシップについて

まずは、オーナーシップマインドがどのようなものなのか、その概要から確認していきましょう。

オーナーシップマインドとは

オーナーシップマインドとは簡単にいうと、仕事や課題などに対して取り組む人が当事者意識を持って向き合う関係性や姿勢、精神性を示す言葉です。

ビジネスにおいては、目の前のあらゆる仕事に当事者意識を持って、自分ごととして捉える事が、「オーナーシップマインドを持っている」状態だと言えます。

オーナーシップを使った例文

オーナーシップという言葉を初めて聞いた人もいるかもしれませんが、以下のような形で使用されます。

・社員一人ひとりがオーナーシップマインドを持って会社の課題に向き合うことが大切だ

・オーナーシップマインドを持つことで、適度な緊張感と高い集中力をキープしながら仕事に取り組める

など

オーナーシップは、責任感や当事者意識という意味を持つため、そういった言葉に置き換えるとわかりやすいでしょう。

リーダーシップとの違い

オーナーシップと聞いてなんとなくリーダーシップと同じようなもの、と考えた人もいるかもしれません。しかし。両者は別のものだと言えます。

リーダーシップは、チームや部署のメンバーが目標に向かってつき進めるようにサポートする力だと言えます。一方のオーナーシップは、自分に与えられた課題に向き合う際の姿勢だと言えます。

リーダーシップはチームのメンバーを引っ張り、オーナーシップは自分自身を引っ張るもの捉えるとその違いが理解できると思います。

ちなみに、両者は両方持っていても構わないものです。例えばチームのリーダーがチームを引っ張るためのリーダーシップを備えさらにオーナーシップを備えていれば、リーダーとして自分に何ができるか当事者意識を持つことができます。そうすればリーダーとしての力をより発揮することができるでしょう。

リーダーシップの変遷

リーダーシップの変遷
リーダーシップという言葉が出てきたので、ここでリーダーシップに関する理論を紹介します。リーダーシップに関してはこれまでにも様々な研究が行われており、時代によってリーダーに対する考え方が変わってきました。

特製論( 〜1940年代 )

特性理論はリーダーシップに関する理論の中でも古い理論です。この理論の考えは、リーダーは生まれながらの素質によってリーダーシップを発揮しているというものです。そのため、リーダーと非リーダーを性格や資質などによって区別しています。

しかし、結果的には優秀なリーダーが必ずしも同じ性格や資質を持っているわけではなかったため、別の理論へと変遷していきました。

行動論( 1940年代〜 )

特性理論に次いで出てきたのが行動理論です。行動理論では、リーダーと非リーダーの行動の違いからリーダーシップの行動の類型化に取り組みました。

リーダーシップの発揮には行動が関係しているとして、非リーダーでもリーダーの行動を真似することでリーダーを育てることができるという考えの理論です。

この理論をもとにした代表的な理論に「PM理論」があります。

条件適応論 ( 1960年代~ )

条件適合理論は、リーダーには共通した性格や行動様式があるのではなく、内的環境、外的環境によってリーダーシップのスタイルを変えているという考えの理論です。

この理論をもとにした代表的な理論に「パス・ゴール理論」があります。この理論では、環境要因と部下の要因という2つの要因によってリーダーシップのスタイルが変わるとされています。

コンセプト理論( 1980年代~ )

コンセプト理論は、条件適応理論をベースにした理論です。この理論では、集団やビジネスにおける環境によって様々なパターンのリーダーシップがあるとしているものです。

代表的なリーダーシップとしては、以下のようなものが挙げられます。

・変革型リーダーシップ:組織を変革させ発展させていくリーダーの行動に焦点を当てる
・サーバント・リーダーシップ:リーダーは部下の支援者であり、奉仕することがあるという考え
・オーセンティック・リーダーシップ:リーダーは道徳的判断ができて、公平な人間関係を持っているという考え
・トランザクショナル・リーダーシップ:組織の管理と課題を達成することを重視しており、リーダーは部下に報酬と罰を与えて管理・統率を行うという考え

オーナーシップのメリットや注意点

オーナーシップのメリットや注意点
オーナーシップをうまく引き出すことができれば、チームや組織、個人に多くのメリットを与えてくれます。一方でオーナーシップを引き出す際は、いくつかの点には注意しなければいけません。どのようなものなのか確認していきましょう。

オーナーシップを引き出すメリット

オーナーシップを引き出すことで社員の育成がより効率的に行えるようになります。これは、自分の仕事や課題を自分ごととして捉えることで「どうすればより良い結果につなげられるのか」といった事を考えるようになるためです。ただこなすだけでなく、より良い形を目指していこうとするため、社員自身が大きく成長することができるでしょう。

また、その結果社員一人ひとりのパフォーマンスの向上も期待できます。パフォーマンスが向上すれば、クライアントも喜んでくれるため、顧客満足度も向上するはずです。

オーナーシップを引き出す際の注意点

部下を持つ上司やチームのリーダーは部下やチームのメンバーにオーナーシップを持ってもらいたいと考えるかもしれません。しかし、オーナーシップを引き出す際には、引き出す側の人間がオーナーシップを正しく理解しておかなければいけません
例えば、仕事を自分ごととして捉えるからといって、周囲の人が全く手助けしないというわけではありません。あくまでも自分の判断と行動を通して目の前の仕事に取り組んでいくことが大切であるため、自分で考えて、手助けが必要だと判断すれば周囲の人を頼っても構わないのです。このように、上司やリーダーが正しい知識を身につけていなければオーナーシップは発揮されません。

また、オーナーシップを発揮させるために、仕事を任せたとしても、周囲はいつでもサポートできる体制を整えておきましょう。仕事を任せた社員が判断を誤りクライアントが不利益を被る可能性もゼロではないためです。

オーナーシップを発揮してもらうために

オーナーシップを発揮してもらうために
では、部下やメンバーにオーナーシップを発揮してもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。最後にそのポイントを紹介します。

1. 新しいチームのリーダーに抜擢する

オーナーシップを発揮してもらいたい人を、リーダーに抜擢するのは1つの方法です。リーダーになることで、チームに対する責任感や当事者意識を持たせることができます。チームが結果を残すためにはどうすれば良いのか、自分にできることはなんなのか、といった事を考えるようになるはずです。そうすれば少しずつオーナーシップが発揮されるようになるでしょう。

2. やりたい事や目標などを自分で設定してもらう

自分がやりたい事、目標としている事、好きな事に対しては、積極的に取り組むことができるはずです。どのような事をやりたいのか、自分で決めてそれに向かって仕事に取り組むようにすれば、自然と当事者意識を持つことができるようになるでしょう。

3. できるだけフラットな組織を構築する

フラットな組織とは風通しの良い組織だと言えます。風通しが良い組織というのは、仕事をする際、お互いにサポートし合える関係性が築かれている組織のことです。このような関係性が築ければ、仲間のためにも課題を解決しよう、仕事で結果を残そうという意識が生まれてくるはずです。

まとめ

オーナシップマインドのまとめ
今回は、オーナシップマインドについてその概要から、リーダーシップとの違い、メリット、注意点などについて解説しました。オーナーシップマインドは、誰しも持っているものではありません。中には仕事をただこなすだけの人もいるでしょう。しかし、オーナーシップマインドを持つことができれば、個人はもちろん、チームや会社も大きく成長することができます。オーナーシップマインドを引き出したい場合は、まず引き出す側の人間が正しい知識を持っておくことが大切です。