年末の挨拶メールの書き方とは?顧客、社内に送るときの例文・注意点を紹介

年末の挨拶の記事
師走を迎え慌ただしくなると、年末の挨拶メールを送ることを考えるのではないでしょうか?年末の挨拶メールを送るタイミングや書き方が分からないこともあると思います。そこで今回は、年末の挨拶メールの書き方やメールの例文を解説し、年末の挨拶の基本を紹介していきます。
目次

年末の挨拶とは?

そもそも年末の挨拶とは、お世話になった方に対して1年間のお付き合いの感謝を伝えることです。加えて、来年も旧年中と変わらぬお付き合いをお願いする目的があります。年末の挨拶は現代ではメールで行うことが多いため、メールの書き方を中心に紹介しています。

年末の挨拶メールを送るタイミング

年末の挨拶メールを送るタイミングは、相手の最終営業日よりも数日前です。相手が顧客の場合は、最終営業日をしっかり把握しておかないと、挨拶メールを送ったのに、受信されたのは年明けという事態にもなりかねません。年末年始休暇と共に相手が有給休暇を取ることもありますから、最終営業日の直前ではなく数日前にメールするのです。余裕をもって挨拶メールすることが大切です。

年末の挨拶メールの件名

年末の挨拶メールの件名は、分かりやすい内容とします。年末のご挨拶(株式会社〇〇)のように、一目見て年末の挨拶メールだと相手が分かる件名にしましょう。「年末のご挨拶」だけだと迷惑メールだと間違われたり、他社のメールに紛れて相手に読んでもらえなかったりすることも。確実に相手に伝えるため、社名や担当者名まで入れておくよう配慮します。

なお何かのメールのついでに年末の挨拶をするのはマナー違反になります。年末の挨拶メールは単体で送るように心がけます。

年末の挨拶メールの書き方

それでは、年末の挨拶メールの書き方を確認していきます。

年末の最終営業日を知る

年末の挨拶メールは、相手に読んでもらわないと意味がないので確実に読んでもらえるようにします。そのためには年末の最終営業日を知っておくことが重要。最終営業日を知らずに送り、相手がメールを読んだのが年明けということにならないように注意する必要があるのです。最終営業日に繋げて有休を取る人もいますから、最終営業日の数日前にメールします。

どうしても都合がつかず、相手の最終営業日が分からない場合はどうしたら良いでしょうか?その場合は少し早めに挨拶を済ませておきます。「少し早いのですが」と断りを入れておけば失礼がないでしょう。

本年の感謝の気持ちを伝える

年末の挨拶メールでは、今年お世話になったことの感謝の気持ちを伝えるようにします。通り一遍の事務的な感謝の気持ちではなく、具体的な内容を盛り込むようにして下さい。お互いに接点となる内容を書くだけで、相手の印象に残りやすくなるものです。感謝の気持ちと合わせて今年の抱負を盛り込むと、自社の意気込みが伝わります。

新年の営業開始日を入れる

年末の挨拶メールを送るときは、新年の営業開始日を書くようにします。年末年始休業がいつからいつまでであり、営業開始日はいつなのか、そして休業中の連絡先まで書けば過不足のない情報です。

年末の挨拶メールの例文

年末の挨拶メールの例文を見ていきましょう。

顧客に送るときの例文

顧客に送るときの例文です。


件名:年末のご挨拶(株式会社◎◎・山田)

株式会社〇〇
経理課 鈴木様

いつも大変お世話になっております。
株式会社◎◎の山田でございます。

早いもので本年も残すところあとわずかとなりました。
本年は鈴木様に大変お世話になりありがとうございました。
来年も弊社は貴社にご満足頂けるサービスを提供して参りますので、よりいっそうのご愛顧を賜りたくお願い申し上げます。

なお、誠に勝手ながら、弊社は以下の期間において年末年始の休業をさせて頂きます。

年末年始休業:20XX年12月27日(月)~20XY年1月3日(月)

営業開始日は20XY年1月4日(火)でございます。
休業中のお問い合わせにつきましては、営業開始日にご連絡させて頂きます。
また、緊急のお問い合わせの場合は、私の携帯電話である090-XXXX-YYYYまでご連絡頂きたくお願い致します。

来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

メール署名

社内に送るときの例文

社内に送るときの例文です。顧客と違い、社内の人に対してはメールよりも対面で挨拶するのが通例です。しかし、直接会えないときは年末の挨拶メールを送るのです。上司への挨拶メールを紹介します。なお相手の役職名には「様」「殿」をつけないように注意して下さい。


件名:年末のご挨拶(高橋)

営業所長 佐藤様

今年も早いもので残りわずかとなりました。
本年も大変お世話になりありがとうございました。
営業アプローチを丁寧に教えて頂き、大口顧客A社の受注を獲得できました。佐藤さんのご指導のお陰で受注できたと思っております。
来年はいっそう業務に集中し、営業所の目標達成に貢献して参る所存です。

直接お会いできなかったのでメール致しました。
それでは良いお年をお迎え下さい。

メール署名

年末の挨拶メールの注意点

年末の挨拶メールを書くときの注意点を説明します。

メールを送り忘れたとき

年末の挨拶メールをうっかり送り忘れることがあります。最終営業日の営業時間内に気づけば、営業日内に送るようにしましょう。ただ、相手が有休を取っている可能性もありますから、読んでもらえないことを覚悟した上で送ります。また、年末の挨拶メールを送り忘れたことに気づいたのが営業時間後ということもありますね。その場合は慌てて送らず、営業開始日になったらすぐに年始の挨拶メールを送って下さい。

顧客から先にメールを受け取ったとき

本来は自社から顧客に対して年末の挨拶メールを先に送るべきです。しかし、顧客から先に挨拶メールを受け取ることもあります。その場合は、挨拶メールに対して丁寧な返信を心がけて下さい。例えば「ご丁寧に年末のご挨拶を頂き恐れ入ります」などの表現を入れるのです。そして、年末の挨拶メール同様に今年お世話になったことの感謝の気持ちや新年の抱負を伝えます。

年末の挨拶メールへの返信の例文を紹介します。


件名:年末のご挨拶(株式会社◎◎・山田)

株式会社〇〇
経理課 鈴木様

いつも大変お世話になっております。
株式会社◎◎の山田でございます。

ご多忙にもかかわらず、年末のご挨拶を頂きまして恐れ入ります。
本年は大変お世話になりありがとうございました。
来年も変わらぬご愛顧を頂けますよう心よりお願い申し上げます。

なお、弊社の営業は12月27日(月)をもちまして終了となります。
年明けの営業日は20XY年1月4日(火)でございます。

休業中のお問い合わせにつきましては、営業開始日にご連絡させて頂きます。
また、緊急のお問い合わせの場合は、私の携帯電話である090-XXXX-YYYYまでご連絡頂きたくお願い致します。

来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
お体を大切に良いお年をお迎え下さい。

メール署名

年末の挨拶メールで使える慣用句

年末の挨拶メールで使える慣用句を紹介します。慣用句を知っておくとメール文章のバリエーションができます。

時候の挨拶

時候の挨拶の慣用句の紹介です。メールの冒頭に書きます。

・年の瀬も押し迫りお忙しいことと存じます。
・歳末の候、ますますご清栄とお喜び申し上げます。
・××年も残すところあと僅かとなりました。

結びの言葉

結びの言葉の慣用句の紹介です。メールの末尾に書きます。

・向寒の折からお体を大切に、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
・ご自愛頂き、良い年をお迎え下さい。
・引き続きご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
・貴社の益々の繁栄をお祈り申し上げます。

まとめ

年を締めくくる年末の挨拶メールは、1年間のお付き合いに対して感謝の気持ちを伝えることに使います。顧客や社内の上司・同僚、仕事でお世話になった人たちに対して感謝を伝え、来年も同様のお付き合いをお願いするものです。例文も紹介していますので、参考にしてみて下さい。

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