社内SEの仕事について。求人や転職する際に必要なスキル

社内seの記事

社内SEを目指す場合、その仕事内容や年収、メリットやデメリットを把握しておく必要があります。また、求められる能力を把握し、志望動機に落とし込み、企業にアピールしなければなりません。ここでは、社内SEの仕事や求められるスキルについて解説します。この記事を読むことで、社内SEとして働く第一歩を踏み出せるようになるでしょう。

目次

社内seとは

社内seとは
社内SEとは、自社の情報システム企画やシステム運用を担う職業です。あえて「社内」と呼ぶのは、フリーランスのSEや他社のSEにシステム関連の業務を任せることも多いためと考えられます。

社内seの仕事内容

社内SEは、システム開発や企画、運用まで一手に引き受けることもあれば、一部の業務のみ担当することもあります。例えば、大規模システム開発の場合はITベンダーに委託し、社内SEが連絡やサポートなどを行うケースが挙げられます。

社内seは大変?楽?

社内SEが大変か楽かでいうと、大変な仕事と言えるでしょう。自社にとって重要なシステムに不具合が出た際には、夜中や早朝に作業が必要になることもあります。また、バグがあれば大規模なトラブルにも繋がるでしょう。責任が大きく、労働時間が長くなりやすいため、大変な仕事と言えます。

社内seの年収はどれくらい?

Dodaによると、社内SEの平均年収は428万円となっています。2018年の全職種の平均年収は414万円のため、社内SEの年収は平均的と言えるでしょう。また、スキルを習得してフリーランスになれば、さらなる高収入も見込めます。

社内seとして働くメリット・デメリット

社内seとして働くメリット・デメリット
どのような職業にもメリットとデメリットがあります。社内SEとして働くことのメリットとデメリットを詳しくご紹介します。

社内seとして働くメリット

社内SEは、ITベンダーを指揮したりプロジェクトを計画したりするため、上流工程に深く携わる業務と言えます。上流工程の業務は、社外から案件を請けてシステム開発などを行うIT企業のSEでは経験する機会がほとんどありません。上流工程に携わることで仕組みがわかり、様々なノウハウが身につきます。

また、人事や会計、生産管理、マーケティングなど様々なシステムの開発や運用、保守に関われるため、幅広い職種の基礎知識が身につき、スキルアップに繋がります。プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、高収入の職種へのキャリアアップにも役立つでしょう。

社内seとして働くデメリット

企業によっては、開発は社外、保守や運用は社内SEが担うと決めており、そのような企業に入社すると開発実務を経験できません。また、社内SEの数が足りていない企業の場合、ヘルプデスク業務がメインとなり、スキル習得に繋がりにくい可能性があります。

また、管理部門として扱われる場合は、営業や製造など直接的な収益に繋がる部門と比べて評価されにくく、昇給や賞与などの待遇に不満を感じるかもしれません。

社内seの求人について

社内seの求人について
社内SEは、どれぐらいの求人数があるのか、具体的にどのような求人があるのか確認しておきましょう。

求人数は?

2019年6月末時点で、Dodaには11,386件の求人が登録されています。詳細条件などで絞りこんでも、数百~数千の求人は残るでしょう。社内SEは中小企業から大企業までニーズがあるため、常に一定の求人数があります。

社内seの求人が人気の理由

社内SEが人気なのは、比較的残業が少なく、心身への負担も軽いためです。ワークライフバランスを実現しやすいため、プライベートと仕事をうまく両立させたい方に向いています。また、他部門の社員との距離が近く、システム関連の問題を解決するトラブルシューターとして活躍でき、感謝の言葉をかけられることが少なくありません。

感謝されることにやりがいを感じられることも人気の理由と言えるでしょう。また、業務範囲によっては時間的裁量権と達成感が大きく、主体性をもって仕事に臨むことが可能です。強く縛られることなく、モチベーションを一定に保って仕事でき、充実感を得られることも人気の理由のひとつです。

実際にどんな求人があるか(3つほど紹介)

実際に、募集されている社内SEの求人をご紹介します。

・DCMホールディングス株式会社
東証一部上場の国内最大級のホームセンターグループです。社内システムの要件定義、設計、構築、運用、プロジェクトマネジメント、ベンダーコントロールなどが業務で、勤務時間は9:00~17:45の実働7時間45分、残業時間は月平均20~30時間となっています。

月給28万円以上+各種手当で、年収450万~750万円です。

・ジェイレックス・コーポレーション株式会社
マンションの企画・開発・販売を中心に不動産に関する様々な事業を展開する企業です。業務内容は、社内システムの管理及び運用、セキュリティ-の監視・強化、業務効率化を目的としたソフトの提案や導入などです。

9:40~18:50の実働7時間55分で、月給26万~45万円、年収403万~695万5,000円となっています。

・Sky株式会社
ソフトウェア開発企業で、仕事定着率95%を誇ります。業務内容は、社内システムの企画・構築・運用・改善推進などです。勤務時間は9:00~17:30で所定労働時間7時間45分、収入は月給23万円~、年収400万~800万円以上が目安です。

定着率アップのために、夏季休暇やリフレッシュデー休暇、バースデー休暇などの福利厚生が整っています。

社内seになるために必要なスキル

社内seになるために必要なスキル
社内SEになるためには、必要なスキルを習得しなければなりません。特に、中途採用で入社する場合は即戦力が求められるため、十分なスキル習得を目指すことが大切です。どのようなスキルが必要か詳しくご紹介します。

開発力(開発スキルやシステム全般の知識など)

社内SEは、開発や運用、保守など様々な業務を任されるため、開発スキルやシステム全般の知識が欠かせません。スキルが低い場合、1人で社内のシステム関連業務を担うことができず、企業側のコストが増加します。そのため、社内SEを目指すのであれば、開発系のスキルを十分に身につけておきたいところです。

マネジメントスキル(開発のディレクションスキルなど)

ITベンダーコントロール、開発の企画などの業務には、ディレクションスキルが必要です。納期や期日までに各工程が間に合うように管理し、必要に応じてサポートします。そのため、単に開発スキルを持っているだけでは企業に重宝されない場合があります。

ビジネス・経営視点 (予算管理など)

社内SEは管理部門に位置づけられる場合もあり、経営者視点の予算管理などが求められます。ただの労働者ではなく、一歩引いて全体を見渡す意識を持つことが大切です。その企画が成功すれば、どれだけの利益を会社にもたらせるのかを踏まえ、適切な予算管理に基づくソフトウェア開発・運用をしなければなりません。

社内seに転職する場合

社内seに転職する場合
社内SEに転職したい場合、未経験から転職できるのか、どのような志望動機が好まれるのか詳しくご紹介します。

社内seには未経験からでも転職可能?

社内SEは人手不足のため、未経験からでも転職可能です。ただし、研修を受けなければ社内SEとして業務を担うことはできません。研修の質は企業によって異なるため、場合によってはほとんど自分だけで業務を学ぶことになります。未経験でも社内SEができるように体制を整えている企業を選びましょう。

社内se用の志望動機のポイントは?

なぜ、その企業で社内SEをしたいのかを伝える必要があります。また、企業の理念を踏まえ、どのような姿勢で業務に臨みたいと考えているのかを伝えましょう。このように、企業全体に対する志望動機と社内SEに限定した志望動機を混ぜることがポイントです。

ビジネスモデルを確認し、どのような形で企業の役に立てるのかを考えましょう。

まとめ

社内seのまとめ
社内SEの仕事は、システム開発だけではなく企画・運用・保守など多岐に渡します。ディレクション能力も求められる場合があるため、単なる技術職ではありません。社内SEに求められるスキルを身につけ、企業から必要とされる人材を目指しましょう。

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