ビジネススキルとは?意味・種類・階層別ビジネススキル一覧の紹介

ビジネススキルの記事 キャリア・働き方
仕事を進めるために必要なビジネススキルには様々な種類があります。ビジネススキルは基本スキルをベースに、階層によって必要なスキルも違ってきます。管理職には管理職に必要なビジネススキル、若手社員には若手社員に必要なビジネススキルがあるのです。記事では、ビジネススキルの種類、階層別ビジネススキル一覧とスキルの詳細を解説します。

ビジネススキルとは?

ビジネススキルとは、仕事を進めるために必要なスキルのこと。ビジネススキルの種類の他、ビジネスパーソンの階層によって異なるスキルについても解説します。

ビジネススキルの種類

ビジネススキルの種類には、基本スキル・対人スキル・問題解決スキル・マネジメントスキルがあります。

基本スキル

基本スキルは仕事を進める上で必要不可欠なスキルです。社会人であれば備えておくべき能力であり、新入社員研修で学習することも多いスキルと言えます。ビジネスマナー、Word・Excel・PowerPointのPCスキル、報連相、仕事の進め方等があります。

対人スキル

対人スキルは他者とうまくコミュニケーションを取るためのスキルです。上司・同僚・部下・他部署と関係性を保ち、部下を指導し、あるいは上司や顧客等の目上の存在を説得する時に使われる対人能力のことを言います。

問題解決スキル

問題解決スキルは問題を発見して課題を設定し、原因究明を元に解決していくスキルです。問題とは正常な状態とのギャップを言いますから、業務を理解していなければ問題を把握できません。また、問題に関わる人間や事象は刻々と変化していきますから、仮説を元に迅速に原因究明し、解決策を講じなくてはなりません。問題解決スキルは問題が発生した時に対処するために求められるスキルです。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは組織を統括するポジションに立つ管理職やリーダーに必要なスキルです。マネジメントは幅広い概念であり、組織目標の設定、ビジョンの概念化、関係者との調整、そしてリーダーシップも含まれることがあります。

階層ごとに必要なビジネススキルは違う

ビジネススキルをざっと確認しましたが、全社員に同じスキルが求められる訳ではありません。階層ごとに必要なビジネススキルは違います。マネジメントスキルは管理職やリーダーに必要なスキルですし、問題解決スキルは仕事に習熟することで求められる問題解決の幅も広がっていきます。

また、ビジネススキルはお互いに関係し合っています。例えば、組織を束ねるマネジメントスキルを活用する時には、対人スキルが必要です。部下を指導する時に対人スキルが弱ければ、部下の行動変容を促せませんよね。問題解決する時に後輩が先輩に働きかけなければいけない時にも対人スキルが必要になります。

次の項目では、階層別ビジネススキル一覧を解説します。

ビジネススキル【新入社員対象】

新入社員に必要なビジネススキルは基本スキルが主になります。

ビジネスマナー

ビジネスマナーとは、仕事を進める上で求められるマナーのことです。電話の受け方、名刺交換の方法、上司・先輩・同僚・顧客への話し方、メールやビジネス文書の書き方がビジネスマナーとなります。

PCスキル

PCスキルで求められるのはマイクロソフトOfficeを使えるスキルです。最低限、新入社員にはWord・Excel・PowerPoint・Outlookを使えることが求められます。「使える」と言っても上級レベルで使える必要はありません。Excelなら四則計算やグラフの作成、簡単な関数を使った表計算が使えるくらいで十分です。新入社員研修で分からなくても、仕事を進めていく上でPCスキルは上達していきます。

傾聴・伝達力

傾聴とは、自分の主張ばかりせず他者の意見をじっくり聞けるスキルです。新入社員は学ぶことが多いため傾聴が求められるのです。

伝達力は情報を伝達できるスキルのこと。問題を解決する力がなくても、新入社員は問題を発見することができます。問題を発見したら上司に分かりやすく伝える伝達力が必要です。

仕事の進め方

仕事の進め方は、仕事を始める前に計画したり、進捗状況を確認したりするスキルです。新入社員は自分1人で仕事を進めることができない場合があります。上司・先輩に確認しながら進めることも、仕事の進め方で求められる能力ですね。

ビジネススキル【若手社員対象】

入社3年目までの社員のことを若手社員と言います。若手社員に必要なスキルを紹介します。

PDCA

PDCAは、仕事をうまく進めるために、計画した仕事の進捗状況を確認し軌道修正するスキルです。PDCAは、計画(Plan)して実行(Do)し、計画通りに実行できているかを確認(Check)して軌道修正(Act)するサイクルを何度も回していきます。また、仮説と検証を繰り返して課題を達成する時にも使えるスキルです。仕事を覚えてきた若手社員は自らが主体となってPDCAを回していきます。

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングは、論理的思考を通じて業務遂行に繋げるスキルを言います。MECEやロジックツリーを使って原因究明したり、課題の設定、問題解決に活用したりするスキルです。ロジカルシンキングを若手社員の頃から鍛えていくと、キャリアが上がった時に同僚との差をつけられるでしょう。

対話力

対話力は、会話中に相手の意を汲んだり、相手に配慮をしたりした上で、自分の意見を伝える対人スキルです。相手の意見を肯定的に聞く態度を取ると、相手も自分の意見を素直に聞いてくれる余裕ができます。そうすれば自分の意見も伝えやすくなります。少人数の対話に限らず会議でも使えるスキルと言えます。

ビジネススキル【中堅社員・リーダー対象】

中堅社員とリーダー層まで幅広く必要なスキルを紹介します。中堅社員とリーダー層は管理職を支援する役割を持っているので、求められるスキルも支援者としてのスキルです。

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングは、批判的思考と訳されるスキルです。目の前の問題や事象をそのまま受け取らず、「本当にそうだろうか?」と疑ってみることで本当の問題や事象の奥底に隠された課題が浮かび上がってきます。業務に精通した中堅社員・リーダーは、視野を広げ、またバイアスを取り払って物事を考えていくことで管理職を支援的にアプローチすることができるのです。

不確実な問題に対応する力

中堅社員・リーダーが扱う問題は、既存の解決策が通用しない問題であることもあります。不確実な問題に対応する力を用いて、あらゆる問題に対応することが必要となります。

リーダーシップ

中堅社員・リーダーにはリーダーシップが求められます。自分が抱えている仕事だけできていれば良いのではなく、中堅社員とリーダー層は組織のメンバーを率いる必要があるからです。管理職がマネジメントする人材の数が多ければ多い程、管理職は全員を見切れなくなり、中堅社員・リーダー層に求められるリーダーシップの役割は大きくなります。

ビジネススキル【管理職対象】

管理職に求められるビジネススキルを紹介します。管理職はマネジメントする立場なので、実務の専門性に加えて高度なマネジメントスキルが求められます。

リーダーシップ

管理職に求められるリーダーシップは、組織目標への責任に基づくため期待される役割は大きくなります。部下1人ひとりを見て、業務遂行に自信がない部下には厳しい指導をしたり、スペシャリスト的な部下には支援的な指導をしたりと、状況に応じた指導スタイルが求められます。リーダーシップは部下指導に限りませんが、目的は全て組織目標の達成にあります。

目標管理

目標管理も管理職の重要なスキルです。目標管理は、メンバー個人の目標や組織目標、プロジェクトを成功・達成するために進捗状況を管理するスキルです。進捗状況がうまくいっていなければ、役割を割り振り直したり、計画を立て直したりします。

ヒューマンスキル

ロバート・L・カッツは、管理職に必要なスキルをカッツモデルで表しました。必要なスキルとは、業務遂行に必要な専門的能力であるテクニカルスキル、対人関係能力のヒューマンスキル、そして企業活動を全体として捉え、概念化する能力であるコンセプチュアルスキルの3つです。

管理職の役割のレベルに応じて求められるスキルの幅が変わると言われます。初級管理職ではテクニカルスキルが重点的に必要ですが、上位の管理職になるとコンセプチュアルスキルが強く求められるようになります。ヒューマンスキルは全ての管理職で等しく必要なスキルです。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルは企業全体の方向性をメンバーに示し、会社方針を概念化し分かりやすく表現するスキルです。

財務・会計スキル

管理職は財務・会計スキルを持つことで自社の経営状態を把握しておく必要があります。管理職は経営会議に出席する役割を持っていますが、会社の財務諸表やキャッシュフローの資料を見せられた時に「分からない」ことがないよう、スキルを身に付けておく必要があるのです。

まとめ

仕事を進めるために必要なビジネススキルには、種類があり、階層によって求められるスキルも異なります。自身がどんな階層にいるのかによって伸ばしていくスキルも変わるでしょう。人材開発担当者であれば、自社の社員のスキルを伸ばすためにどんな教育研修が必要になるのか検討しておきましょう。