人は誰でも「あの人のようになりたい」「あの人のような生き方に憧れる」と思うことがあります。
ロールモデルとは、そんな自分の「お手本となる人物」を指します。
ロールモデルを設定することで、目標が明確になったり、具体的に行動すべきことが分かるようになるでしょう。
今回は、ロールモデルの意味や設定するメリット、注意点をご紹介しましょう。
ロールモデルの意味
ロールモデルとは、自分の「お手本となる憧れの人物」を言います。
具体的な行動や考え方の模範となる人物のことで、理想のキャリアを歩むための指針となります。
ロールモデルを選ぶことで、自分が目指す方向性が明確になり
その影響を受けながらビジネスや生き方を成長することができます。
ロールモデルの使い方や例文
ロールモデルの使い方や例文を見ていきましょう。
理想像としてロールモデルを設定すると、自分の現状と理想がどれだけ離れているのか明確になる
自分が憧れる人物をロールモデルにして、仕事に注力するモチベーションを上げよう
ロールモデルと自分の技術、知識、時間の使い方を比較してみる
ロールモデルを設定するメリットや効果
近年、若手の社員は与えられた仕事をしっかりこなすことで精一杯のため、将来のキャリア設計まで考える余裕がない人も多いです。
若年層は、自分の憧れるロールモデルを設定すれば、働き方を見直したり、今努力しておくべきことが具体的にイメージできるようになります。
20代から30代のうちは人脈を広げたり、資格を取る、技術力を上げるといった目標を持てるのがメリットです。
自分と似たような立場にいるモデルロールを見つければ、「自分も生き生きと働いて活躍したい」と感化されて、努力する意欲が湧きます。
ロールモデルがいらない人もいる?
通常、ロールモデルに設定する人物は自分より若干年上の人物を設定します。
ロールモデルとなる人物を見つけても、生きた時代が異なるため、全てには共感できないことも。
他人をモデルにするよりも自分を見つめて、過去の自分と現在の自分を比較して成長したい方は、ロールモデルを無理に設定する必要はありません。
ロールモデルを設定するデメリット
ロールモデルを設定すると、真似をすることで満足する傾向にあり、自分らしさや個性がなくなってしまうのがデメリットです。
SNSで見かけた素敵な人に近づきたくて、その人がやっている職業や趣味、服装や持ち物、ライフスタイルを真似ても、その人になれるわけではありません。
ロールモデルには似合っているブランドの服も自分には合わないこともありますし、働き方もライフスタイルもピッタリ真似ることは難しいです。
ロールモデルに近づくために必死に真似をしていると、次第に疲れてしまい、本人自身の個性がなくなってしまうので注意が必要です。
自分のやるべき事や目標が明確な場合は必要ない
ロールモデルの設定はやりたいことや将来の目標がなかなか見つからない若年層におすすめの指標です。
実在のロールモデルを設定することで、憧れの人に近づけて、
理想的やライフスタイルになるというわけです。
しかし、将来なりたい夢や目標が明確に決まっている方は、無理にロールモデルを設定する必要はありません。
取りたい資格や転職して目指している職種があれば、ロールモデルを設定せずに、自分の目標を達成するために努力すべきです。
ロールモデルを設定する際の注意点
ここからは、ロールモデルを設定する際の注意点について見ていきましょう。
非現実的な人をロールモデルにしない
ロールモデルは歴史上の人物や手の届かない位置にいる偉人レベルの人物はあまり適していません。
リアルタイムでやっていることを確認できて、仕事や趣味の手本となる身近な存在のロールモデルを選ぶと良いでしょう。
尊敬できる上司がいれば、高い技術力・知識を吸収して助言を受けることもできるのがメリットです。
生き方や考えた方にしっかりと共感できるか
ロールモデルは地位や年収といった条件ではなく、生き方や考え型そのものに共感できるか、という点が大切なポイント。
ロールモデルはどんな考え方をして、どんなライフスタイルを送っているのかブログやフェイスブック、ツイッターなどSNS
を通してチェックするのもおすすめです。
普段からどんな発言をしているのか分析して、憧れる行動のポイントを「伝達力」「説得力」など自分の言葉で抜き出して模範としましょう。
行動が何よりも大事
ロールモデルを設定したら、自分はその人のどんな点が格好良い、そうなりたいと感じたのか、紙に箇条書きにして書き出してみましょう。
憧れるポイントを抜き出したら、ピックアップした特徴の中で今すぐ自分でも実行できそうなものから模倣していきます。
ロールモデルの行動パターンを学び、真似することで身に着けていくことで考え方やライフスタイルが変わっていきます。
女性のロールモデル探しについて
日本政府は「ポジティブ・アクション」という政策を導入して女性の活躍を推進するためにメンター制度の導入を奨励しています。
結婚や出産でキャリアを生涯継続するのが大変な女性にとって指針となるようなロールモデルを設定することが求められています。
ロールモデルを設定する場合は、自分が理想とするキャリア、年齢、育児や介護といったライフワークバランスも総合的に考慮して段階別に設定すると良いでしょう。
キャリアと結婚・出産
日本の企業は、女性が管理職を占める女性の割合は12.9%と低くなっています。
女性のキャリアアップに参考にできるようなロールモデルが少ないという課題があります。
身近な管理職の女性をキャリアアップの参考にしたくても見つからないこともあるでしょう。
そういった場合は、女性の大イベントである結婚や出産など
部分的に参考にしてロールモデルを設定することで、社会人としての理想像が見えてきます。
キラキラ女子を目指すだけが答えではない
最近は、SNSで輝かしいライフスタイルを公開する女性たちが増えています。
素晴らしく仕事ができるキャリア志向の女性、美肌とスタイルの良さをキープしている若々しいママ、高収入の旦那さんとカワイイ子供達と海外旅行など…。
裕福で成功している女性達を見ていると、「ステキだな」「憧れるなぁ」と思いながら、自分と比較して落ち込んでしまうこともあるでしょう。
女性は感受性が鋭く、キラキラ感共感しながらも自分を相手に重ね合わせたり比べたりして、現実を見てしまいがちです。
自分とほぼ同じ状況のロールモデルでないと、ギャップが大きすぎて現実味がなくなってしまいます。
自分に自信を無くしてしまう結果になれば、無理にロールモデルを求める必要はありません。
まとめ
今回は、ロールモデルの意味や設定するメリットについて解説していきました。
これまで仕事を淡々とこなしながら夢や目標がなくなったという方は、この機会に理想とするロールモデルを設定してみてはいかがでしょうか。
きっと考え方や働き方、ライフスタイルに感化されて理想に少しずつ近づけていけるでしょう。