ロジックとは?意味やビジネスシーン別の使い方、鍛え方を解説

ロジックの記事
ロジックという言葉は、ビジネスでは頻繁に出てくる言葉です。よく出てくる言葉ですが、意味をきちんと把握しているでしょうか?記事では、ロジックの意味や類語、ビジネスシーン別の使い方、そしてロジカルに基づく思考力の鍛え方についてまとめてみました。
目次

ロジックとは?

職場で同僚と話していたり、ビジネス書を読んでいたりすると出てくるロジックという言葉。ロジックはどんな意味を持つのか、ロジックの類語・対義語について解説していきます。

ロジックの意味

ロジックはlogicという英語が語源の言葉です。ロジックの意味は論理です。論理は、思考を進めていく上での筋の通った考え方を意味する言葉です。日常会話の中でもロジックは使われますが、特にビジネスで使われることが多い言葉といえます。ビジネスでは感覚だけでなく、「筋が通っているかどうか」が問われるからですね。

ロジックの類語

ロジックの類語には筋道・理屈などがあります。筋道・理屈は物事の道理を意味する言葉です。ロジックは筋道・理屈がしっかりしていないとロジックとはいえないため、筋道・理屈はロジックに内包される言葉といえますね。

ロジックの対義語

ロジックの対義語には、感情を意味するエモーションがあります。ロジックの意味は論理ですからエモーションが対義語となります。また、論理が破たんしているという意味で、滅茶苦茶もロジックの対義語として使われます。

ビジネスシーン別のロジックの使い方

ロジックはビジネスで使われることの多い言葉です。実際に、ビジネスではどのようにロジックを使っているのかを確認していきましょう。

仕事を進める時

仕事は、筋道が通っていることが基本です。つまりロジックがしっかりしていることが仕事の肝となります。

上司に対して、社員が顧客との打ち合わせ内容を報告する場合を考えてみましょう。打ち合わせの中で、ある社員は顧客が海外進出を考えている情報をつかみました。海外進出となると、会社にとっても大きなビジネスチャンスになります。

上司に報告する場合、ロジックに基づいて報告するには要点を先にいいます。「今日、午後1時から打ち合わせがあって、そこで相手は2人出席してきて、まず天候の話から始めて…」などという情報は要点ではありません。報告の際のロジックでは、重大な情報である海外進出を先に伝えます。その上で、海外進出に関連する情報を伝えていくことで、ロジックがしっかりした報告になる訳ですね。

報告以外でも、議論、プレゼンテーション、書類作成などと仕事のあらゆる場面でロジックは使われます。

提案書をまとめる時

提案書をまとめる時にもロジックは使えます。提案書のツールをPowerPointにおいて考えてみましょう。

PowerPointはWordのように文章をベースに成り立っているツールではありません。スライドとスライドを組み合わせて作り、図やアニメーションを入れることもできます。人の感覚に訴えられるツールなので、PowerPointで提案書を書くにしても、ロジックよりも感情に重点を置いて作成してしまいがち。しかし、提案書はあくまでもビジネス文書なので、ロジックに基づいて書かなくては、相手は腑に落ちないので納得させることができません。

提案書では、顧客の課題に対する解決策として、自社の製品・サービスを提案することがありますね。提案書をロジックに基づいて作るとは、例えば、課題や解決策それぞれに筋道が通っているということです。そして、課題と解決策にも繋がりがあるということもロジックに基づいています。繋がりがないと、課題の解決策としての製品・サービスに対して、顧客は魅力的に感じないはずです。

感情論に対して考える時

ビジネスで対話、議論、あるいはメールのやり取りをしている時に、感情論に立って話し、書く人に出くわすでしょう。感情論に対して、ロジックに基づいて対応すると仕事をうまく進められます。

ロジックとは「思考を進めていく上での筋の通った考え方」です。一方で感情論には筋道が通っておらず、自分の主観の元に考えが組み立てられています。感情論の持つ筋道が通っていないところに反して考えを述べることで、ロジックに基づいて対応することができます。

ロジックの様々な使い方

ロジックには、IT用語としてのロジックや、形容詞として使えるものもあります。

IT用語としてのロジック

IT用語としてのロジックは、プログラミングを動かすために使われます。プログラミングをうまく動かすには、正しいロジックを組んでプログラミングを行う必要があります。ロジックが正しく組まれていなければ、プログラミングは破たんしてしまいます。

ITに携わっていないビジネスパーソンにとっては、IT用語としてのロジックはなじみがありません。しかし、普段使っているパソコンやスマートフォンなどにプログラミングが組まれていることを考えれば、正しいロジックによってプログラミングが成り立つのは理解しやすい話でしょう。

形容詞として使えるロジック

ロジカルを形容詞として使うとロジカルという言葉に変形します。ロジカルとは論理的という意味の形容詞。日本語でも使われている言葉ですね。「ロジカルに考えてみよう」「顧客にはロジカルに話していくべきだ」などのように使われます。

ロジックに基づく思考力を鍛えるポイント

ロジックに基づいて考え、話し、書くことは仕事の進め方の基本です。もし、ロジックに基づく思考が苦手な人は、ロジックに基づく思考力を鍛えていくと良いでしょう。

批判的に考える

仕事を進めていく時、いつものやり方で進めても、必ずしもうまくいくとは限りません。「どういうやり方が適しているだろうか?」「この課題を解決するにはどうしたらいいだろうか?」と、批判的に考えることで仕事が進んでいきます。

「批判的に考える」とは、物事を見たままで受け取らず疑いをもって考えることです。批判的に考えるポイントにロジックを置けば、筋道が通っているか否かという観点で物事を見ることができるようになります。たとえ上司から「このやり方で解決しなさい」といわれても、筋道が通っていなければ別の解決策を講じることができるのです。

物事の根拠を探る

物事には根拠があります。根拠をしっかり探ることもロジックを鍛えるポイントです。たとえば、慢性的に人手不足の部署があるとします。忙しく働いていた人がミスをしてしまいました。その理由を人手不足だからとしたらどうでしょうか?もしかしたら、別の根拠があったかもしれません。論理的に物事を考えずに、人手不足という環境だけを見て判断してしまうとミスを改善できず、同じミスを繰り返してしまいます。

また、情報の扱いでも根拠を探ることが大切です。メディアの情報も万全ではありません。情報に触れた時、根拠が確かなのかどうかをしっかりと探っておかないと、情報を元に意思決定した時にリスクを負う可能性があります。ロジックに基づく思考力を鍛えるには、事態や情報に遭遇した時に、根拠を探る癖をつけることが肝要です。

原因を究明する

課題や問題に遭遇した時、原因を究明していくことで、ロジックに基づく思考力を鍛えることができます。原因究明をするには、モレなくダブりなく課題を列挙し、筋道を立てて原因を掘り下げていくことが必要。原因究明によって正しい解決策にたどり着くことができます。

原因を究明していくプロセスは、筋道の通ったロジックの流れそのものです。原因究明を体で覚えていくことで、ロジカルに基づく思考力を鍛えられることでしょう。

事実と事実以外を分けて考える

事実と事実以外を分けて考えることも、ロジックに基づく思考力を鍛えられます。事実と事実以外を分けて考えるとは、情報に触れた時に使えます。目の前の情報が事実なのか、あるいは筆者の解釈や感想が混じった事実以外の情報なのかを判断するのです。

事実と事実以外とは、どちらが正しいということはありません。情報収集が困難で、事実を追えないこともあります。ロジックでは、事実以外の情報が不要なのではありません。ロジックは筋道が通っていることなので、事実なのか事実以外なのかをしっかり区別して、仕事に活かすことが大切なのです。

まとめ

ロジックを元に思考を進めることは、仕事の基本です。顧客の心をつかむにしても、論理がしっかりしていないと顧客は心をひかれません。ロジックに基づく思考力を鍛えるためのポイントを4つ紹介しています。参考にして頂きながら、仕事にロジックを活かして下さい。

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