論理的思考「ロジカル・シンキング」とは、意思決定や交渉、プレゼンテーションの際に活用できる思考法です。
近年、ビジネスの国際化、複雑化においてマネジメント力や実践的なビジネススキルに繋がると話題になっています。
そこで今回は、ロジカル・シンキングの意味やトレーニング方法、効果を解説していきます。
ロジカルシンキングについて
ロジカル(理論的)な考え方というと、複雑で難しい
イメージがあるかもしれません。
実は、ロジカルシンキングとは複雑なものごとの因果関係を明らかにして、シンプルに整理する方法です。
分かりやすく整理・分析するスキルと解決策を導き出す力を身につけることができます。
ロジカルシンキングとは?
複雑な問題を要素に分けて整理して分析作業を行い、結論を導き出すための思考法です。
常にロジカルシンキングを意識することで、分かりやすく説得力のある伝え方ができるようになります。
「ロジカル」の意味は?「ロジカルな人」ってどんな人?
ロジカルシンキング(logical thinking)は筋道を立てて考える論理的思考という意味です。
自分の考えを相手に分かりやすく伝えるビジネススキルがある人は、ロジカルな人だと言えますね。
ロジカルライティングやロジカルプレゼンテーションとは?
ロジカルライティングとは、文書の内容を筋道立てて、論理的に分かりやすく書くことです。
相手に文章だけでポイントを理解してもらい、相手に行動を促すことができるのです。
ビジネスでの報告書作成、研究の論文は、ロジカルライティングが求められます。
相手にわかりやいチャートを作成し効果的なプレゼンテーションができるようになるでしょう。
ロジカルの対義語は?
ロジカルの対義語は、「感情的(エモーショナル)」、「直感的(インテュイティブ)」です。
ビジネスにおいては論理的な反対語は「非論理的」と言われることが多いです。
ロジカルシンキングは必要なスキルか?
論理的な考え方は、筋道が通っていて矛盾がなく、ビジネスにおいて役立つ思考法です。
一貫性のある思考法を身につけると、相手の立場に立ったわかりやすいコミュニケーションが可能です。
ロジカルシンキングを行うメリット
複数の視点から問題を要素に分解して考えられるようになり、業務効率や生産性が向上にも繋がるのがメリットてす。
ロジカルシンキングを行うデメリット
ロジカルシンキングは、現実は理論通りにはいかないこともあるのはデメリットだと言えます。
既存の前提に基づいた問題解決には向いていますが、
イノベーションやクリエイティブには向きません。
ロジカルシンキングをサポートしてくれるフレームワーク
ここからは、ロジカルシンキングに役立つフレームワークをご紹介しましょう。
MECE
MECE(ミーシー、ミッシー)とは、お互いに重複せず全体に漏れがないという意味です。
▼MECE
Mutually…お互いに
Exclusive…重複せず
Collectively…全体に
Exhaustive…漏れがない
常にMECEを意識することで抜け漏れを防ぐことができます。
3C分析
3C分析とは、自社、競合、顧客のそれぞれをリサーチし、戦略を考える手法です。
▼3C分析
Customer:市場・顧客
Competitor:競合
Company:自社
外部環境や競合の状況から事業の成功要因を導き、
事業を成功に導くために用いられます。
4P分析
4Pとは、マーケティング戦略の立案・実行プロセスです。
▼4P
Product…製品
Price…価格
Place…流通
Promotion…販売促進
市場における自社の状況を把握して、目指す立ち位置を決定します。
SWOT分析
SWOT分析(スウォット分析)とは、戦略策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化などをおこなうための手法です。
▼SWOT 分析
Strength…強み
Weakness…弱み
Opportunity…機会
Threat…脅威
外部環境と内部環境の両方を正しく把握・分析することで、今後の戦略や課題を明確にすることができます。
STP分析
STP分析とは、ユーザーの行動を客観的に把握し、それに応じた事業展開を行う手法です。
▼STP分析
Segmentation…市場細分化
Targeting…標的市場の決定
Positioning…自社の立ち位置の明確化
市場の全体像を把握し、自社が狙うべきポジショニングで競合他社との位置関係を決定します。
バリューチェーン分析
バリューチェーン(Value Chain)分析とは、実際に商品やサービスが顧客に届くまでに企業が行う活動のチェーンを各活動ごとに切り分けて分析するフレームワークです。
どの工程で高い付加価値が生み出されているのか、逆にどこで問題があるのかを明確に分かります。
AIDMA
AIDMA (アイドマ)とは、ユーザーの購買決定プロセスを説明するためのフレームワークです。
▼AIDMA
Attention…注目、商品やサービスについて知る
Interest…興味を持つ
Desire…欲しいという欲求
Memory…記憶
Action…購買行動
ユーザーのモチベーションがどの段階にあるのかを見極めることで、 購買に結びつけることが可能です。
ロジカルシンキングはトレーニングで身に付けられる?
ロジカルシンキングは、日常的に意識することで誰でも見につけることができます。
ロジカルシンキングトレーニングは、「これは〜です→なぜなら〜だからです。」と論理的筋道を立てて考えるクセをつけることです。
ロジカルシンキングをトレーニングする方法
ロジカルシンキングトレーニングは普段からの鍛えていると、他人にわかりやすく伝えて理解・納得してもらうことができます。
ロジカルシンキングの例題
ロジカルシンキングの例題は問題集やツール、スマホアプリでもトレーニングすることが可能です。
スマホアプリをインストールすれば、スキマ時間にロジカルシンキング関する練習問題で鍛えることができます。
ロジカルシンキングのトレーニング研修
ロジカルシンキングの手法を学びたい方は、トレーニング研修がおすすめです。
論理的思考の向上によって、業務を円滑に進行させることができるでしょう。
ロジカルシンキングにまつわる本
Amazonで特に評価の高いロジカルシンキングに関するおすすめ3選をピックアップしました。
1.世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
新人から経営陣まで問題解決力研修を提供する著者による初心者向けロジカルシンキングの入門書です。
2.1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
話が長いのは話がまとまっていない相手に伝わらない一番の原因。
1分で記憶に残す方法、1分で話せるようになるメソッドなど「右脳と左脳」に働きかける方法を紹介します。
3.入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法
ビジネス文書、eメールの書き方などビジネスですぐに役立つノウハウ満載の一冊。
まとめ
ビジネスにおけるロジカルシンキングとは、筋道が立っていて、かつ相手が納得することを指します。
今日からロジカルシンキングを意識をして、ものの考え方を変えていきましょう。