日常生活での会話を意味する言葉で代表的なのが「コミュニケーション」です。私たちが周りの人と関わっていく中で欠かせないコミュニケーションですが、改めて考えるとどんな意味があるのでしょうか?今回は日常生活やビジネスに活かすためのコミュニケーションについて詳しく解説していきます。
コミュニケーションとは何か
コミュニケーションとは、意思や感情、思考などの情報を伝達してお互いを分かりあうことです。思ったことや、感じたことを、言葉や文字、表情や身振りなどでやり取りします。
コミュニケーションは一人だけでできるものではなく、必ず相手との意思疎通があって成立するのです。コミュニケーションがよくキャッチボールに例えられるのはこれが理由。
ある情報をいくつかの手段で人の考え・感情を伝達・交換して、理解し合うことが本質です。
コミュニケーションの定義!広辞苑での意味は?
国民的な辞書「広辞苑(第七版)」によれば、コミュニケーションの意味は「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達 」とあります。
様々な情報内容をいくつかの手段で伝え合い、意思の疎通することを総称する言葉です。コミュニケーションは片方からの伝達だけでなく、相互のやりとり、理解し合うということがポイントです。
コミュニケーションは日本語?
一般的にコミュニケーションはカタカナで使われますが、元々は英語のCommunicationです。
communicate + tionのつなぎ言葉であり、communicateは社会生活を営む人間の間で行われる知覚・思考・感情を伝達するという意味があります。
communicateの元の語源はCommunity(コミュニティ)であり同じ価値観、利害、国籍、文化を持つ特定の共同体、共同社会という意味です。
コミュニケーションの例文や使い方について
コミュニケーションという言葉は、ビジネスシーンや日常生活、心理学などの領域でよく使われる言葉の一つ。人と人とのつながりはどこにいても発生するため、非常に使われる頻度の多い言葉です。ここではコミュニケーションを使った例文をいくつか紹介します。
夫婦のコミュニケーション不足は子供にも影響を与える
コミュニケーションは話し合いや会議だけでなく、握手やハグでもコミュニケーションをとれる
上司の性格はフレンドリーでコミュニケーションをとりやすい
コミュニケーションの大切さについて
家族や友人、恋人、会社など、我々たちの周りには多くの人間関係があり、より良い関係を築くためにコミュニケーションが不可欠です。
例えば、企業や組織においては達成したい目標があり、部署・チーム連携が上手く行くことが不可欠です。
一人ひとりのコミュニケーション能力が高ければ業務もスムーズになり目標達成も実現するでしょう。
コミュニケーションの種類
コミュニケーションには、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの2種類あります。
▼コミュニケーションの種類▼
- 言語的コミュニケーション…言葉で気持ちや考えを伝える
- 非言語的コミュニケーション…身振り・手振り・表情・声のトーンで発する
言語的コミュニケーション
言語コミュニケーションとは、話したり書いたり、手話や筆記など言葉を使ったコミュニケーションのこと。会話やメールなど文字を使ったやり取りが当てはまります。
非言語的コミュニケーション
非言語的コミュニケーションとは、話を伝えているときの話し方、表情、声のトーン、ジェスチャーなど五感で伝えることです。
実は、人が受け取る情報の80%は非言語的コミュニケーションからと言われています。コミュニケーション全体の情報は、話す内容よりも、どのように話すかによって印象が決まります。
コミュニケーションは非言語コミュニケーションを意識すると信頼関係を作ることに繋がると言えます。
コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力とは、自分の気持ちや意見を伝える能力、相手の気持ちや意見を理解できる能力を指します。では、コミュニケーション能力に求められる要素を詳しく見ていきましょう。
聞く力
コミュニケーション能力と聞くと、仕事のプレゼンや自分の意見を伝える力をイメージされるかもしれません。
しかし 相手の話をきちんと聞いたり、相手の考えを理解するための聞く力はもっと重要です。聞く力が乏しいと相手の意図を正確に把握できないため、伝える力も下がってしまうからです。
仕事を円滑に進めるためにコミュニケーション能力を高めるならば、伝える力よりも聞く力を意識することが大切。まずは、相手の話を受け止める雰囲気を作り、相手が話しやすい雰囲気を出すことで相手が本当に伝えたいことを正確に読み取ることができます。
空気を読む力(非言語コミュニケーション)
空気を読むとは、その場の雰囲気から状況を推察して、自分が何をするべきなのか・すべきではないのかを考えて行動することです。
コミュニケーションの多くは非言語的部分に依存しているため、空気を読む力は必要な要素です。
伝える力
日常生活では自分の意思や感情を伝えたり、会話する場面が多くあります。
自分は伝えたつもりでも相手が理解していなければ、伝えた側の伝え方に問題があると言えます。
人に気持ちや意見を伝えるときは、相手の状況、立場、その人にあった言葉を配慮することが大切です。
コミュニケーション能力が高い人の特徴
ここからは、どういった人がコミュニケーション能力が高い人の特徴からヒントを見ていきましょう。
相手の話をしっかりと聞いている
コミュニケーション上手な人は、相手に伝える力だけではなく相手の意見や考えを受け取ることが得意です。
相手がきちんと聞いてもらっているといううなずきや反応をするので、相手も安心してたくさん話すようになります。
共感力が高い
他人の意見や感情に「そのとおりだ」と感じる共感力を見せることも重要なポイントです。
例えば、相手の話を繰り返す「バックトラック」という技法は、オウムのように繰り返すので「オウム返し」とも呼ばれます。
共感してもらえると「この人には何でも話ができる」「話しやすい」と思ってもらえてコミュニケーションが上手くいきます。
幅広いことに興味・関心を持っている
幅広いことに興味・関心を持っていると、人と接するときに話の幅が広がり、自分が興味を持っていることを認識してもらえます。
質問が上手い
自分の知りたいことを的確に質問することができる力があれば、疑問が解消されて多くの問題は解決することができます。質問が的を得ていると、相手とのコミュニケーションも上手く行くのです。
話がわかりやすい
話がわかりやすい人は結論から述べる、具体的な数字や期限を入れるという特徴があります。全てを細かく話さずに、まずは聞かれたことを簡潔に答えると、話が分かりやすくコミュニケーション上手になります。
例え話がうまい
例え話とは、伝えたいことを具体的な事例の話に置き換えてわかりやすく説明する表現話法。コミュニケーションは、聞き手がすでに知っている知識や経験を元に短く簡潔な例え話を上手く使いこなすと効果的です。
ビジネスとコミュニケーション能力
多くの企業は採用基準にコミュニケーション能力の高さを求めています。特に営業職は取引先と良好な関係性を構築するため高いコミュニケーションが求められます。
相手との意思疎通がスムーズになれば、社内外において信頼関係の構築に繋がり、良好な人間関係が築くことができるでしょう。
しっかりとコミュニケーションをとるべき
コミュニケーション上手の第一歩はまずは聞き上手になることです。
話を頷きながら話を聞いている姿勢を示して、相手の考えが違っても相手の話を否定せずに違いを受け入れます。
自分が話すときは目的や結論、5W1Hを明確にして相手にわかりやすく伝えることも大切です。
一人でできる仕事はそんなに多くない
多くの仕事はチームワークの連携が求められるため一人でできる仕事は多くはありません。
チームプロジェクト全体で経営方針や目標、上司の指示などの情報を伝達・共有する仕事が多く、メンバー同士はお互いに作用しあうことが大切です。
コミュニケーション能力を高める努力をしよう
コミュニケーションスキルは、本人の心がけと経験次第で後から身につけることができます。日常生活はもちろん、仕事を円滑に進めるためにもコミュニケーション方法を見直すことは重要です。コミュニケーションに対して苦手意識がある人は、早い段階でスキルアップを目指してみましょう。