ファブレスとは?メリット・デメリットや、企業一覧を紹介

ファブレスの記事

ファブレスとは、自社で工場を持たず、他社の生産工場に委託して事業に特化するビジネスモデルです。

急速な市場の変化に対応できて、製造設備の初期投資を抑え、コアとなる事業を強化できるのがメリット。

今回は、ファブレスのメリット・デメリット、ファブレス化のポイント、成功事例をまとめて見ていきましょう。

目次

ファブレスとは?

「ファブファブレスとは?レス(fabless)」は「工場を持たない」という意味があります。

ファブレス経営とは、自社で企画、開発した商品の製造を他社の生産工場に委託して、自社ブランドとして販売を行うビジネスモデルのことです。

生産工場を持たずに他社に委託することで、製造設備の初期投資を抑え、企画、研究、開発に集中できるメリットがあります。

製造設備を持つリスクが高い半導体やコンピュータメーカー、食品、玩具、家具など幅広い業界で取り入れられています。

ファブレス企業とファウンドリ企業

生産工場を持たないファブレス企業に対して、その生産を引き受ける企業のことをファウンドリ企業(foundry)といいます。

他社の製品の委託生産を行っている企業形態のこともファウンドリ企業と呼ばれます。

近年は、生産技術の向上に向けて委託・生産のみ行うファウンドリ企業も増えています。

ファブレス化をすすめる際のポイント

日々技術が向上していくTEC業界、半導体、トレンドの移り変わりが早い業界は、設備投資や維持費用のコスト面がネックとなります。

そのような分野では、生産をアウトソーシングに切り替えることで、企画、開発や販売に集中することができます。

ファブレス経営のメリット・デメリット

ファブレス経営のメリット・デメリット
ここからは、ファブレス経営のメリット・デメリットを見ていきましょう。

ファブレスのメリット

 
▼外部企業へ生産を委託するメリット

経営資源を企画・研究・開発に集中できる

市場の変化に柔軟に対応できる

自社工場のための大規模な設備投資が必要ない

工場運営の人件費、設備の維持費が必要ない

生産に関わる資金の固定化が避けられる

商品の付加価値を高める

自社ブランドを強化する

他社との差別化、競争優位性に立つ事業活動

中小メーカーが市場に新規参入する時や企画力に優れているベンチャー企業はファブレスのメリットが大きくなります。

ファブレスのデメリット

▼外部企業へ生産を委託するデメリット

委託先の製造工場に対して外注コストがかかる

製品や技術に対する情報漏えいリスク

製品の売上げが安定しなければ継続できない

製品に対する品質管理が難しくなる

製造工程、生産管理、品質管理のチェック体制を整える必要あり

不良品が出たら再発の防止に向けた改善策が必要

迅速に最善の対応を取れる関係性を構築する

委託先の製造工場はコスト面だけでなく、技術力や品質とのバランスを見極めることが大切です。

ファウンドリ企業と安定した信頼関係を構築できるかどうか十分に検討しましょう。

ファブレス企業(メーカー)一覧

ファブレス企業(メーカー)一覧
ここからは、今注目のファブレス企業を参考に導入例をチェックしていきましょう。

1.アップル

IT 機器大手のアップル社はスマートフォン「iPhone」、タブレット「iPad」など世界中でヒット商品を発表しています。

ファウンドリ企業は半導体製造を代表する台湾の企業「TSMC」です。

1987年に台湾で設立された半導体受託生産「TSMC」は半導体の世界的シェアの半分以上を占めるファウンドリ企業です。

2.キーエンス

センサ・測定機器メーカー「キーエンス」はファウンドリー企業に半導体の製造受託企業にすべて委託しています。

FA センサーなど検出・計測制御機器、3Dプリンターも販売しています。

3. H&M

衣料品等の卸及び販売 レディース・メンズの洋服、雑貨の販売を世界中に展開する「H&M」は自前の工場を持たないファブレス企業です。

ローコストを実現するために世界約20カ国で生産拠点を持ち、協力工場(サプライヤー)は約800社以上と取引しています。

4. 任天堂

世界的に有名なTVゲームのメーカー「任天堂」はポケモンが世界中で大ヒット中のゲーム会社・任天堂です。

製品の生産工場をあえて持たず、ソフトの開発のみに集中しているファブレス企業です。

5. IKEA

北欧スウェーデン発のIKEA( イケア)は、ファッション性の高い家具・生活雑貨を製造・販売してる
ファブレス企業です。

デザイナーはスウェーデン本部、商品企画からデザインは世界各地の生産工場への振り分け、物流の手配などを一手に担っています。

6. NIKE

スポーツ用品メーカー最大手「NIKE」はシューズ、衣類等を販売している人気ブランドです。

自社工場を持たず、新しいデザインやアイデアや商品開発に注力しているファブレス企業として知られています。

7. ダイドードリンコ

飲料メーカー「ダイドードリンコ」は製品の企画や設計は自社で開発し、社外の工場へ生産を委託しています。

新商品が頻繁に発表される清涼飲料業界は生産工場を持たないことで、販売促進に力を入れることができます。

8. 船井電機

家電メーカー「船井電機 」は液晶テレビ事業赤字に悩まされていました。

低価格化の市場に合わせて国内の自社生産からファブレス化を進めたところ、業績が回復しました。

ファブレス企業が生き残っていくためのポイント

ファブレス企業が生き残っていくためのポイント
次は、ファブレス企業が生き残るための3つのポイントを見ていきましょう。

商品力や企画力

商品力や企画力など高付加価値部分に注力することで、自社の強みを十分に生かすことができます。

顧客ニーズを収集して商品開発力を向上させることなどはファブレス企業が生き残るコツです。

魅力的な商品・サービスを開発して、営業力やプロモーション力に力を入れることで業績アップには繋がります。

商品企画力やリサーチ力を活かして自社の長期的な競争力を高めていきましょう。

マーケティング力やブランディング力

企業競争力を高めるためには、自社のマーケティング力、ブランド力を強化していく必要があります。

変化の激しい市場ニーズに対応できるユニークな商品を作り続け、自社の強みを十分に発揮し、ブランドの付加価値を高めていきましょう。

製造パートナーとの関係造り

 

製造を委託する生産工場選びは、委託費用や不良品発生率などをよく検討して決めることが大切です。

生産工場の選定には、コスト面で優れている海外の製造工場も候補に入るでしょう。

海外の製造工場は、文化やビジネスの考え方の違いなどの課題があるので対策を取る必要があります。

自社の企業戦略や製品の特長に合わせて、製造パートナーとの長期的な信頼関係も築いていきましょう。

まとめ

ファブレスのまとめ
今回は、ファブレス企業の特徴や導入するメリット、デメリットについて見ていきました。

ファブレス経営はコスト面や安定性に優れており、
今後は取り入れる企業・業界が増えていくと予想されます。

デザイン・性能などで独自ブランドの創出を目指す企業は、この機会にファブレスを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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