この記事では、シフト制の仕事のメリットやデメリット、そしてシフト制を採用している様々な種類の仕事などについて紹介していきます。アルバイトだけでなく、正社員がシフト制で働く場合のことについても説明していますので、シフト制での働き方に興味を持っている人は参考にしてみてください。
シフト制とは?
シフト制とは、働く週や月などによって、勤務する曜日や時間帯が、その都度変化する働き方のことです。
シフト制で働く場合、例えば、4月の1週目だけは月曜日・水曜日・金曜日の10:00〜14:00まで働いて、2〜4周目は木曜・土曜・日
曜の17:00〜24:00まで働くなどということが可能になります。
シフト制と固定制の違い
働く月や週などによって、勤務時間や曜日が変動する働き方のシフト制に対して、固定制の働き方は基本的に毎月・毎週、定時に出勤して仕事をするような働き方のことです。
シフト制の仕事は正社員向け?パート向け?
シフト制の仕事は働き方の柔軟性が固定制よりも高いので、どちらかといえばパートやアルバイトさん向けの働き方といえます。ただ、あくまでも一般的に、シフト制の仕事はパートやアルバイト向けのものが多いというだけの話であって、正社員でもシフト制で働く仕事は色々あります。
固定シフト制は大学生に向いているか?
バイト中心の大学生活をして、きちんと学校を卒業できるのであれば、固定シフト制で働くのも不可能ではありません。大学で受講する授業を決める前に、バイトで出勤する曜日や時間帯が分かっていれば、その時間に合わせて大学の授業をとれるので、なんとか両立できると思います。
ただそのかわり仕事と授業以外の時間はとても少なくなるので、特別な事情や理由がない限りは、固定ではなく、出来るだけ自由度の高い働き方をするほうがいいでしょう。
シフト制の仕事をするメリットは
シフト制の仕事をするメリットは、働き方の自由度が高いことです。働く現場によっても異なりますが、毎週働く曜日や時間帯を変更できますし、調整可能であれば、数日前にシフトを変更してもらうことも可能です。よって仕事以外にも、他にも取り組んでいることがある人にとっては、固定制で働く場合よりも、仕事と自分の活動を両立させやすいといったメリットがあります。
シフト制の仕事の辛い部分も知っておこう
ただ一方で、働き方の自由度の高さに魅力を感じて働くのは、自分ひとりだけではなく、他のスタッフに関しても一緒です。よって周りの希望との兼ね合いで、必ずしも自分の希望がそのまま通るとは限りませんし、場合によっては他の人が急遽仕事に出れなくなってしまった際は、自分が代わりに働くことを会社側に要望されることもあるので注意しましょう。
シフト制の仕事の種類
ここでは、シフト制を採用している仕事を、それぞれの種類別に紹介していきます。
飲食店のスタッフ
カフェ、レストラン、居酒屋などの飲食店のスタッフは、ほとんどがシフト制で働いています。1日の営業時間が長いお店や深夜も営業しているようなお店の場合、少人数だけでお店のオープンからラストのクローズまで毎日営業することはとても大変なので、ある程度の人数でシフトを組んでお店を営業する方が合理的で、従業員の負担も小さくなります。
コールセンター勤務
コールセンターもシフト制を採用しているケースが多いです。コールセンターは、それぞれの拠点ごとに多くのスタッフが待機している必要がありますし、業種によっては、24時間体制でのサポートが必要になるところもあるからです。( ※ 固定制だと時間の都合が合わなくて、応募する人が少なくなってしまうため。 シフト制は時間の融通がききやすく、より多くの人に応募してもらいやすい。)
警備スタッフ
警備スタッフの仕事もシフト制を採用しているところが多いと言われていて、アルバイトだけでなく、正社員として働くケースもあるようです。警備スタッフというと、楽なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、深夜勤務が中心になると、生活リズムも崩れやすくなるので注意しましょう。
ドライバー
コンビニのルート配送や、食品・郵便物の配送などを担当するドライバーの仕事もシフト制を採用しているところがあります。上で紹介した他の3つの仕事よりも、深夜から朝方・午前中までの時間帯に働くような仕事が多いことなどが特徴です。
英語を活かせるシフト制の仕事も
以下のようなに英語を活かせるシフト制の仕事もあるので紹介します。
・英会話講師
・塾の英語の先生
・海外のユーザーが多い商品やサービスのカスタマーサポートの仕事
・外国人のお客さんが多く利用する飲食店のホールスタッフ
・海外からのお客さんが多いホテルのフロントスタッフ
正社員でシフト制の仕事もある
アルバイトだけではなく、正社員向けのシフト制の仕事もあります。ここでは正社員がシフト制で働く場合の注意点などについて紹介していきます。
シフト制の正社員の仕事はきついか
シフト制の正社員の仕事が全てきついわけではなく、他の仕事と同様に、仕事内容によっても大変さは変わってきます。例えば飲食店などのスタッフの場合は、お店でのシフト勤務が終わったあとに別の事務作業も担当したりなど、労働環境が過酷なお店が多いという意見を特に多く見聞きするので、面接を受ける際はしっかりと労働環境を確認する必要があります。
シフト制の正社員で働く場合、どんな職種があるか
先ほど上で紹介した警備スタッフの他にも、飲食店やホテルの従業員の仕事などに関しても、正社員シフト制を採用しているところがあります。ただし正社員の場合は、シフト制で働くアルバイトスタッフよりも仕事の範囲が広くなったり、負担が大きくなる可能性が高いです。
シフト制の正社員が希望休を取ることは可能か
ルール上は可能になっているが、実際の所は、ほとんど休みがない取れない会社が多いという意見もあるので、就職・転職活動をする際は、事前にしっかりと調べるようにしましょう。ちなみにシフト制かどうかに関わらず、固定制の場合でも休みが全然取れない会社もあるので、労働環境については、会社の口コミサイトや面接などでしっかりと確認して判断する必要があります。
シフト制の正社員は子育て・仕事を両立できるか
会社によっても労働環境は異なりますが、シフト制の正社員の場合は、子育てと仕事を両立することは、特に厳しくなる可能性があります。というのも、正社員としてシフト制で働く場合、アルバイトスタッフのカバーや、緊急時の対応が必要になるなど、突発的な仕事が多く発生する可能性が高いからです。子育ての場合も同様に、突発的な対応が必要になることが多くなるはずなので、両立するのはとても大変なことだと思われます。
シフト制の仕事の休みや就業規則について
最後に、シフト制で働く場合の、仕事の休みの取りやすさやなどを紹介していきます。
シフト制の仕事は休みを希望通り取れるのか
上でも紹介したように、アルバイトやパートとして働く場合は、シフト制の仕事の方が融通がききやすく、休みも比較的自由に取りやすいです。ただ正社員の場合は、基本的に自分の都合よりも会社の都合を優先することになるので、自分の希望通りに休みを取ることは難しくなります。
シフト制で働く場合、有給を消化できるのか
アルバイトの場合は、勤務日数・時間が少ないと、そもそも有給が支給されないこともあります。あと仮に有給が支給されても、周りの人があまり有給を消化していない状況だと、アルバイトといえど消化しにくかったりします。
正社員は有給休暇をとれるのか
正社員の場合、有給を消化できるかは、働く会社の労働環境によって変わってくるはずです。常に人手が足りてない飲食店などの場合は、ほぼほぼ有給を消化するのは難しいはずなので注意しましょう。
まとめ
アルバイトやパートで働く人にとって、シフト制はメリットの多い働き方だといえます。まとまって沢山の金額を稼ぐことは難しいですが、固定制の働き方よりも自由な時間を多く確保することができます。
ただシフト制で働く場合でも、働く会社によって労働環境は全然違うので、出来るだけ働く会社をしっかりと選び、より満足度の高い働き方ができるようにしましょう。