転職者向け・履歴書の正しい書き方とポイント、職務経歴書の書き方も紹介

履歴書の記事
転職する時に必要になる履歴書。転職時の履歴書には正しく書くためのポイントがあります。また、履歴書に同封して会社に提出する職務経歴書もあるので、履歴書にと併せて書き方を解説します。
目次

転職時の履歴書の正しい書き方とは?

転職する時には、新卒時と違う履歴書の書き方があります。正しく書くにはどうしたら良いかを説明します。まずは、正しい書き方をするために、採用担当者が履歴書のどこを見ているのかという点について説明します。

採用担当者は履歴書のどこを見ているのか

転職時において、採用担当者が履歴書のどこを見ているのかを知ることがポイントとなります。採用担当者の履歴書に対する着眼点を知ることで、履歴書作成の方向性を把握することができます。

採用担当者は履歴書が自社に向けて書かれているのかを見ています。つまり、履歴書を使い回ししていないかということです。日付が古かったり、志望動機や自己PRが他社に向けて書かれていたりすると、自社に向けて書かれていない履歴書ということになり書類選考を通過しづらくなります。

採用担当者が見るポイントにはもう1点あります。履歴書では学歴や職歴に違和感がないかを採用担当者は見ています。学卒後の就職時期に空白期間はないか、職歴は一貫して正社員であるかといった点です。もっとも、空白期間があったから、あるいは非正規社員雇用があったから、即座に不採用という訳ではありません。面接では採用担当者から質問されることを想定しておくと良いでしょう。

手書きか、PC作成か

求人票を読んで、履歴書を手書きで書くか、PC作成するかを把握しておきましょう。手書きで書く時は、丁寧に、見やすく書く必要があります。PC作成する際は、履歴書の使い回しにならないよう、日付や志望動機などの内容面にも気を配って書いて下さい。

自分に合ったフォーマットを使う

履歴書にはいくつかのフォーマットがあります。自分に合ったフォーマットを使いましょう。志望動機や自己PRの枠が広いものであれば、採用担当者に訴えられるようになります。また、履歴書は空欄を作ってはいけないため、「これは書けないな」と思えるようなフォーマットは選ばないようにします。例えば、資格を持っていない人は、資格欄の枠が多いフォーマットを選ばないようにしましょう。

正しい情報を記載する

履歴書は入社後もずっと人事部が取っておくものです。入社希望者が申告した経歴・情報は正しい情報である必要があるため、正しい情報を記載しましょう。偽りの情報を記載すると、解雇の要件になることもありますので注意して下さい。

履歴書の項目別の書き方

履歴書の正しい書き方をざっと説明しました。続いて、項目別の書き方を解説します。

日付、氏名

日付は履歴書を提出する日付にします。転職時には、職務経歴書を同時に提出することがほとんどでしょうから、日付は統一して下さい。履歴書を使い回しすると日付が履歴書提出日よりもだいぶ以前になっていることがあります。履歴書の日付は提出日と覚えておきましょう。

手書きの場合は、氏名は字を崩さずに楷書体で書いて下さい。PC作成の場合は氏名が正しい漢字で書かれているかを改めて確認して下さい。

住所、連絡先

住所は、住民票に記載通りの正確な情報を記載して下さい。マンション名を省略しないようにします。

連絡先は、電話番号やメールアドレスのことをいいます。選考が進むと、連絡先に向けて採用担当者から連絡が入ることがあります。正確な連絡先を書いて下さい。

職歴

職歴は、時系列で、企業ごとに入社・退社まで記載します。退社だけを書いたり、入社だけを書いたりすると採用担当者が困惑します。職歴の最後に「現在に至る」と書いて、必ず「以上」を書き添えます。

免許、資格

免許、資格は、免許、資格名、取得年月を正確に書いて下さい。分からない時は記憶をたどらずに、合格証などを見て確認しましょう。

志望動機

履歴書の志望動機欄は文字数が限られています。なぜ、私は貴社に入社したいのかといった点を頭の中でまとめ、相手が分かるように書くようにしましょう。会ってみたいと思わせる文章を短くまとめて志望動機欄に書いて下さい。

写真の貼り方

写真は、履歴書のイメージを左右するほどに重要です。横2.4〜3cm×縦3.6〜4cmの写真を貼り付けて下さい。写真は3か月以内に撮影したものに限ります。Webで履歴書を提出する場合も、3か月以内の期限を守り、期限を過ぎたら撮り直します。

服装はスーツで、男性はネクタイを締めます。表情はできるだけ明るく見えるようにします。服装は清潔感を与えられるものを選んで下さい。採用担当者に良い印象を与えないので、華美な服装は選ばないで下さい。

履歴書の書き方のポイント

履歴書を書く時の重要ポイントを6点、紹介します。

修正テープは使わない

履歴書を手書きで書いている時、書き間違えることがありますよね。でも、決して修正テープは使わないようにして下さい。書き間違えたら、面倒だと思わずに最初から書き直します。

空欄は作らない

履歴書の記入欄は全て埋めなくてはなりません。たとえ免許、資格欄で書くことがなかったとしても、空欄にはせずに「なし」と記入しましょう。

履歴書を使い回さない

PC作成の履歴書にいえることですが、履歴書を使い回さないようにします。日付のミス、他社の志望動機を書いてしまうミスなどを防ぐためにも、応募する会社ごとに履歴書を書き直すようにして下さい。

送付状を付ける

履歴書を郵送で会社に送ることがあります。その際、ダイレクトに履歴書を送ってはなりません。必ず送付状を付ける必要があります。送付状には自分の氏名欄の右隣に印鑑を押印すると、丁寧な印象を相手に与えることができるでしょう。

必ず見直す

PC、手書き、いずれにしても、書いたら直ぐに提出せずに、必ず見直すことが大切。見直した上で間違いがなければ履歴書を送って構いません。

履歴書をコピーしておく

履歴書を書いたらコピーして、手元に置いておいて下さい。採用担当者は履歴書を見ながら質問してきます。履歴書に書いたことを覚えていないと円滑なやり取りができないので、コピーしておき、面接に入る前に読んでおく心構えが必要です。

職務経歴書の書き方

転職時の履歴書には職務経歴書を同封することがほとんどです。職務経歴書の書き方を説明していきます。なお、職務経歴書は手書きではなく、PC作成が基本。

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職務経歴書の役割

職務経歴書は自分の職務を企業ごとに記述していく書類です。採用担当者は、職務経歴書を読んで自社の求めるスキル、実績、キャリアであることを確認しようとしています。ですから、職務経歴書の役割は自分のスキル・実績・キャリアをアピールすることといえます。職務経歴書によって、求人内容に書かれている仕事を「自分はやりきることができます!」というアピールになるのです。

職務経歴書の書式は自由

職務経歴書には決まった書式はありません。時系列で企業ごとに記述します。ただし、職歴が新しい企業から書いていくようにしましょう。先に新しい職歴を書けば、採用担当者の目に留まりやすくなるからです。

職務経歴書の項目別の書き方

職務経歴書は書式自由といっても、押さえておくべき項目は決まっています。どんな風に項目ごとに書いたら良いかを説明します。

タイトル、日付、氏名

タイトルは職務経歴書と書いて下さい。日付は履歴書と同じ日付にします。氏名は正しく書きます。

勤務企業ごとの職務経歴

勤務してきた企業ごとに職務経歴を網羅的に書いていきます。新しい職歴から書いていきます。

職務経験を通じて活かせるポイント

職務経歴を書きながら、職務経験を通じて活かせるポイントを記述して下さい。仕事を通じて達成した実績、実績を通じて自分はどんなことを得たのかといった点を数字を交えながら具体的に書くと良いでしょう。

数字というのは、受注額や業務の効率化といった観点で定量化できるものを数字で書くという意味です。数字で活かせるポイントを書けば、採用担当者も応募者が自社で活躍するイメージが湧きますし、面接で質問しやすくなるので書類選考の通過率も高まります。

自己PR

自己PRは、勤務企業ごとの職務経歴の後に書きます。職務経歴を読んだ後に書くので、職歴に沿った内容で記載すると良いでしょう。入社しても活かせないアピールだと意味がないので、求人内容との接点がある自己PRにしたいところです。

まとめ

転職時の履歴書について説明してきました。履歴書にも職歴を書く欄はありますが、具体的な職務経験は履歴書に同封する職務経歴書で書きます。ですから、履歴書では、正しい情報をしっかりと書き、採用担当者の視点に立って分かりやすく書くことが求められます。手書きの場合は、丁寧に書いて間違ったら書き直します。職務経歴書の書き方についてもポイントを説明しましたので、正しく書くための参考にして頂ければと思います。

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