ルーチンワークとは?仕事内容・メリット・デメリット・AI導入による影響を解説

ルーチンワークの記事

ルーチンワークは、やり方が決まっている作業を日課のように行う仕事。ルーチンワークとみなされる職種や仕事内容は多くあります。ルーチンワークに該当する職種や仕事内容、ルーチンワークのメリット・デメリット、そしてAI導入でルーチンワークに及ぼされる影響などについて解説します。

目次

ルーチンワークとは?

ルーチンワークは、やり方が決まっている作業を日課のように行う仕事のことです。作業の手順やルールが明確に決まっているので、習熟すればするほど効率的にできるようになります。

ルーチンワークの特徴としては、日々あるいは毎月同じ作業を行います。 受付事務や飲食店の接客、工場の生産現場の職種にはルーチンワークが多いです。

また、人事部における給与計算や社会保険の仕事、営業部における見積書・日報作成の仕事などもルーチンワークといえます。

ルーチンワークの対義語

ルーチンワークの対義語としては非定型業務・イレギュラーな業務があります。

非定型業務はマニュアルを読んで対応できる仕事ではなく、自らが考えて判断していける仕事をいいます。例えば営業が新製品を新市場に浸透させていく仕事、エンジニアが世に出ていないアプリを開発する仕事などが非定型業務に該当します。

イレギュラーな業務はルーチンワークを行っていく中で起こる例外的な仕事です。例えば、工場の生産はルーチンですが、ミスやトラブルが発生したときの対応はイレギュラーな業務といえます。

ルーチンワークのメリット・デメリット

ルーチンワークにはメリットとデメリットがあります。それぞれ、どんな違いがあるのかを確認していきます。

メリット

ルーチンワークのメリットは以下の3つです。

  1. 生産性を高めやすい
  2. 質を担保できる
  3. 業務の全体像を把握できる

ルーチンワークはマニュアルやルールを作りやすい仕事です。そのため業務の効率化を図れます。ルーチンワークは仕事をマニュアル化したりIT化したりできますから、少ない労働時間で生産性を高められるのです。

質を担保しやすいのも特徴の一つ。例えば病院の受付業務で外科は1番・内科は2番というように窓口を案内するルーチンがあります。

窓口が多かったとしてもマニュアル化されていれば、誰が担当しても習熟すればできるようになっていける仕事です。

また、ルーチンワークは日々の業務量が決まっているので、業務の全体量を把握しやすいというメリットもあります。

デメリット

ルーチンワークのデメリットは以下の2つです。

  1. 評価されにくいと思ってしまう
  2. 高い給与を期待できない

ルーチンワークに求められるのは納期通りに正確な作業をすること。ですから、納期と正確性を満たす人はしっかり評価されます。一方で、ルーチンワークはマニュアルやルールを読めば誰でもできると思われがち。そのためルーチンワークに携わる人は評価されにくいと誤解してしまいます

またルーチンワークは、非定型業務やイレギュラーな業務に携わる人に比べれば給与アップを期待しにくいです。しかもルーチンワークの仕事はITに置き換えやすいため、ルーチンワークしかできなければ仕事を奪われてしまう可能性があります。

職種によって異なるルーチンワーク

ルーチンワークは職種によって様々な種類があります。1つひとつ違いを確認しましょう。

人事・総務・経理などのオフィスワーク

人事や総務、経理などのオフィスワークは、携わる仕事によってルーチンワークが存在します。例えば人事なら勤怠管理、給与計算、社会保険手続きなど、経理なら伝票作成、現金出納、預金管理、月次・年次決算、税金・社会保険料の納付などがルーチンワークです。

一方で、人事といっても仕事内容の全てがルーチンワークでないことも。給与関係業務の担当者が人事制度の改定を行う場合、人事制度改定は非定型業務なのでルーチンワークではないのです。

受付業務

受付業務は、会社への訪問客に対して応対することが仕事です。オフィスビルの受付であれば、訪問先の階数を教えたり、ゲストカードを配布したりします。

訪問客が来社したことを訪問先に伝えて、待機してもらうことも仕事の1つです。訪問客とやり取りをしますが、仕事の多くはマニュアル化できます。

コールセンター業務

コールセンター業務は、顧客からの問い合わせに対応する仕事です。受付業務に比べると柔軟な対応力を求められますが、コールセンター業務もルーチンワークです。

コールセンター業務では、顧客からの質問を予測し、準備された回答を話していきます。複雑な質問に対しては担当者1人で答えず職場の上司や先輩に尋ねて回答しますので、臨機応変な対応力はそれほど必要とされません。

配達員

配達員は、トラックや軽自動車を使って荷物を配達する仕事です。配達員は決まったルートをたどって荷物を配達します。

道さえ覚えれば、正しい住所に荷物を送り届ける業務なので、柔軟性は求められません。イレギュラーな対応をする場面も多くはないでしょう。

管理職にもあるルーチンワーク

マネジメントを行う管理職にもルーチンワークがあります。

管理職の代表的なルーチンワークは、部下の仕事に対して承認することです。部下が行った給与計算、月次決算、月報、報告書などに対して管理職は承認します。部下が行う仕事がルーチンワークなら、管理職の承認業務もルーチンワークとなるわけです。

承認業務以外でも、管理職自身がルーチンワークを持っていることもあります。毎月、決まった書類を書いたり、データを管理したりといったルーチンワークを担っています。

AI導入によるルーチンワークへの影響

ルーチンワークは日課のように行う仕事なのでIT化しやすいです。AIが導入されるとルーチンワークにはどのような影響を及ぼすでしょうか。ポジティブ・ネガティブ両面の影響を確認していきます。

仕事の効率化

AIをルーチンワークに導入すると仕事が効率化します。給与計算や社会保険手続きにAIを導入したら、確認作業や人為的なミスが減って仕事が効率化していきます。

社員は、人がやらなくてはいけない仕事に特化できるため、他の仕事にリソースを振り分けることもできます。

労働力不足の解消

AIをルーチンワークに導入すると労働力不足の解消になります。生産年齢人口が減り続けていく中で、人手不足は深刻ですよね。最低賃金が上昇しつつある中で、新たに人員を採用するのも難しい。

しかしAIがルーチンワークをサポートしてくれれば労働力不足の解消となり、既存の社員で仕事をカバーすることができるようになります。

AIに奪われる仕事

AI研究をしているオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士は、論文「雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか」により、20年後の将来には47%の仕事がなくなるという予測を立てています

どんな仕事がなくなるのでしょうか。オズボーン博士は、なくなる仕事として以下を挙げています。以下は限定列挙したもので、実際に博士が挙げたのは、702個もの仕事についてです。

  • ホテルの受付
  • 娯楽施設の案内係
  • 電話オペレーター
  • 電話販売員
  • データ入力作業
  • 銀行の融資担当
  • 保険の審査担当
  • 弁護士作業
  • 建設機器オペレーター
  • 塗装工

ホテルの受付や娯楽施設の案内係、電話オペレーターなど、ルーチンワークがAIに奪われる可能性があることが分かります。

あくまで予測ですが、IT化しやすいのがルーチンワークの特徴ですから、ルーチンワークに携わる人は自身の仕事の将来性について考えていく必要があります。

これからのルーチンワークの進め方

ルーチンワークに携わる人は、どのようにルーチンワークを進めていったら良いでしょうか。ルーチンワークの進め方について、最後に確認していきたいと思います。

AIでは対応できない仕事に就く

AIに奪われない仕事をするには、AIでは対応できない仕事に就くのが手っ取り早いです。

転職するか、あるいは社内で異動したいとアピールすることです。マニュアルに定められたことを淡々と行う仕事は、AIが対応できそうです。ですから、非定型業務やイレギュラーな対応を求められる仕事に就きましょう。

例えば、人と接する仕事はAIでは対応しづらいです。職種としては、教師、コンサルティング営業、コンサルタント、デザイナー、マーケティングなどの仕事が挙げられます。

AIでは対応できない能力を身につける

AIでは対応できない仕事に就くには、ルーチンワークに携わる人自身が AIでは対応できない能力を身につける必要があります。

例えば、ルート営業をしていた人が新規開拓のために自分で顧客を見つけて、相手の懐に入るために感情に配慮した営業をしていけば、AIではできない能力を獲得したことになります。

特にAIはコンピューターですから人間の感情に対応することは苦手です。より人と人とのコミュニケーションを必要とされる能力を磨いていきましょう。

まとめ

ルーチンワークは日課のように行う仕事なので、マニュアル化でき、仕事の効率化に繋がります。生産性向上、仕事の質の担保、業務の全体像の把握などのメリットがある一方で、デメリットもあります。

また、マイケル・A・オズボーン博士の論文にあるようにAIに仕事を奪われやすい仕事でもあるので、AIが対応できない仕事に転職したり、能力を高めたりと自分の将来性を磨いていく必要があります。

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