退職祝いのマナーは?おすすめの品物や金額相場、送ってはいけない品物などを徹底解説

退職祝いは、渡し方や相場などのマナーを把握しておくことが大切です。上司や同僚に退職祝いを渡すうえで、どのようなマナーを把握しておかないといけないのかわからないという方も多いでしょう。

退職祝いのマナーを把握せず、ただ渡したいだけのものを渡すのは避けましょう。マナー違反と捉えられ、今後の関係性に悪影響を与えてしまう可能性もzeroではありません。

今回は、退職祝いのマナーや渡してはいけない品物について解説します。退職祝いに適した品物や表書きに関するマナーにも触れているので、ぜひ参考にしてください。

目次

退職祝いを選ぶうえでのポイント

退職祝いのマナーを知る前に、そもそもどのように退職祝いを選ぶべきか知りたいという方も多いでしょう。退職祝いを選ぶ際は、退職する人の役職や自分との関係性を理解しておくことが大切です。

例えば歳の離れた上司に退職祝いを渡すにもかかわらず、自分の年代にマッチするトレンドのものを渡してしまっては喜ばれません。反対に、同年代の同僚などに退職祝いを渡す際は、その人との関係性を表すような品物を選びましょう。

後ほど触れる渡してはいけない品物やおすすめの品物は、あくまで基準であり、一部です。実際に渡す際は、誰に渡すのかを前提にしたうえで選ぶ必要があります。

退職祝いにはどのようなマナーがある?

ここでは、退職祝いに関する主なマナーを、渡し方と相場の観点で解説します。

渡し方

退職祝いは、本人が最後に出勤する日の数日前に渡すのが一般的です。 あまりに早い段階で渡してしまうと、追い出そうとしているような印象を与えかねません。

また、最終出勤日は私物を持ち帰ることが多いため、退職祝いを渡して荷物を増やしてしまうことは避けましょう。

会社・部署単位ではなく個人で渡す場合は、退職祝いを用意していない人にも気を配る意味で人目につかない場所で渡してください。

相場

退職祝いの金額相場は、渡す相手と自分の関係性によって変動します。関係性ごとの金額相場を以下にまとめているので、参考にしてください。

退職祝いを渡す人との関係性金額相場
上司個人:約3,000〜10,000円
連名:約30,000円
同僚・部下個人:約3,000円
連名:約10,000円
親戚・家族約5,000〜10,000円
友人・知人約3,000〜5,000円

上記はあくまで例であるため、場合によっては上下しても問題ありません。

退職祝いで渡すべきではないもの

ピラミッドストラクチャーとロジックツリーの違い

以下に挙げるものは、退職祝いの品物として適していません。

  • 現金
  • 下着類
  • ハンカチ
  • クシ
  • お茶
  • 文房具
  • 割れ物

これらがなぜ退職祝いに適していないのか、理由を解説します。

現金

現金を渡すことは「生活の足しになるように」と同じ意味合いを持ちます。入学・結婚祝いには多いものの、退職祝いとして現金を渡してしまうと、かえって失礼にあたるでしょう。

また、品物選びを放棄されたと捉えられるリスクもあります。

下着類

現金と同様、下着類も生活に困っている人へ渡すものに分類されます。靴下やスリッパなども、同じ理由で退職祝いとしては適していません。

ハンカチ

ハンカチは漢字で「手巾(しゅきん)」と書きます。手巾には「手を拭くための布切れ」という意味があり、これが「手切れ」を連想しやすいことから、退職祝いとしては適していないとされています。

ハンカチは別れのイメージがあるため退職祝いに選択してしまいがちですが、手切れを連想させる可能性があることを配慮し、避けるべき品物といえます。

クシ

女性に渡す品物として選択されがちなクシは「苦」と「死」を連想させるため、お祝いの品としては不適切です。クシだけではなく、名称に「9(九)」と「4(四)」があるものも避けましょう。

お茶

贈り物として人気のあるお茶ですが、一般的には香典返しなどの品物に分類されるため退職祝いには適していません。

親しい間柄で、かつ普段からお茶を楽しむことが多い人でない限りは、お茶を退職祝いにするのは避けましょう。

文房具

文房具を渡すことは「勤勉」を促す行動です。そのため、上司や年配の方に渡す品物としては不適切です。

入学祝いなど、勉強を連想させても問題ないお祝いでない限りは、文房具を選ぶのは避けましょう。

割れ物

「割れる」「壊れる」を連想させることから、食器などの割れ物も避けるべきです。「縁を切りたい」と捉えられてしまう可能性があるため、念の為選ばないようにしておきましょう。

退職祝いにおける熨斗のマナー

退職祝いには、新しい生活を送ることに対する「エール」の意味を込めて、表書きを書いた熨斗(のし)を添えることがあります。ここでは、退職祝いに添える熨斗のマナーを、表書きと水引の観点で詳しく解説します。

表書きのマナー

退職祝いに添える熨斗の表書きは、退職理由に応じて書き分けることが大切です。 例えば定年退職を迎える方に退職祝いを渡す場合は、表書きとして「御祝」と書くのが一般的とされています。「御礼」と書く場合もあるでしょう。

定年退職であることを強調する意味で「祝定年御退職」と書くこともあります。 転職などを理由に退職する場合は、表書きには「贈呈」と書くのが一般的です。

また、エールの思いを表現するために「おはなむけ」と書くこともあるでしょう。 退職祝いの熨斗は、なぜ退職するのかということを前提にしたうえで表書きを書き分ける必要があります。

水引のマナー

水引には「蝶結び」と「結び切り」の2種類があります。 退職祝いに用いる際は、何度でもほどいて使える蝶結びを選択しましょう。

退職は新たなスタートを意味することでもあるため、何度あっても喜ばしいお祝いに該当する退職祝いに適しています。 ちなみに結び切りは、一度きりのお祝いにしたい結婚などの際に活用しましょう。

男女別!退職祝いにおすすめの品物一覧

ここまで、退職祝いのマナーや渡してはいけないものについて解説しました。本記事で解説した情報を踏まえ、ここで挙げるおすすめの品物を退職祝いとして選択してください。

なおここでは、退職祝いにおすすめの品物を、男女別にまとめています。関係性によって多少適しているものは変動するものの、一般的におすすめできるものとしてご覧ください。

男性におすすめの退職祝い女性におすすめの退職祝い
・カタログギフト
・グルメギフト
・コーヒーギフト
・メッセージカード
・ビール
・日本酒
・ウイスキー
・インテリア雑貨
・服飾雑貨
・アウトドアツール、ギア
・花
・お菓子
・スキンケア、ヘアケア用品
・メッセージカード
・バス用品
・タオル
・ポーチ
・お酒
・ファッションアイテム
・日用雑貨

まとめ

今回は、退職祝いに関する基本的なマナーや、渡してはいけない品物を抜粋して紹介しました。

純粋に新たな門出をお祝いしたいという思いで贈るものではあるものの、基本的なマナーを把握しておかないとかえって失礼になることがあります。今回挙げた情報を参考に、退職祝いの渡し方や相場をしっかり把握しておきましょう。

また今回は、退職祝いに添える熨斗のマナーや、おすすめの品物も紹介しています。身近な方が退職を控えていて、退職祝いを渡そうと考えている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

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