新卒で採用された企業が、ブラック企業だった。
もしかするとそういう経験があるかもしれないですし、耳にしたことが一度はあるかもしれません。ブラック企業に勤めていると、優良企業(ホワイト企業)なんて存在しない、あったとしても日本ではごく一部の企業だと思う人が多いのかもしれないです。
ですが、優良企業は間違いなく存在します。それも、みなさんが想像している以上に数があるのです。
インターネットが発達し、ブラック企業や優良企業も情報が出回るようになったのですが、企業の一部の面でしか見ていない情報が出回ったりもしています。そのため、優良企業を探すにしても、きちんとした探し方をしなければ見つけることが少し難しいのです。
そこで今回は、優良企業の探した方と、隠れて表には出てこない隠れ優良企業の探し方を紹介します。これから就職される方や、今勤めている企業がブラックという方は、必ず参考にして行動に移すことを検討してください。
優良企業とは
まず優良企業とは、良いサービスや商品を提供し、経営状態が良く、離職率が低い企業のことです。ブラック企業の対義語としてホワイト企業と呼ばれることもあり、社員を大切にし、良いサービスを提供して、きちんと売り上げを出して健全に経営出来ている企業なのです。
働いている社員、サービスや商品を買うお客、企業への成長を期待する投資家、のような人々にとって、優良と判断することが出来る企業なのです。
優良企業の基準
優良企業と言っても、優良と判断するためにはいくつかの基準があるのです。
- 離職率が低い
- 事業に継続性がある
- 財務状態が良い(借金がない)
- 社員のストレスが少なく、休暇が取りやすい
- 柔軟性のある働き方
などの特徴があると優良企業と呼ぶことが出来ます。
優良企業には正確な優良企業としての判断基準があるわけではないので、人によってはその会社が優良企業なのかが変わってきます。ただ、基本的には離職率が低く、社員のストレスも低く、企業の財務状態が良ければ優良企業と呼ばれることが多いです。
優良企業の探し方
それでは、実際に優良企業をどのように探せばよいかを紹介します。
転職求人サイトを活用する
まずは転職求人サイトを活用しましょう。条件を絞って検索することがどの転職サイトでも可能なので、先ほど紹介した優良企業の基準に当てはまる企業を探しましょう。
例えば、大手求人サイトのリクナビNEXTでは完全週休2日制や離職率が低い企業などで検索条件を絞ることが出来ます。他にも元社員や現社員が勤めていたりした会社の口コミを書き込んでいるサイトなどがあります。そういったサイトで、生の情報を集めることも重要になってきます。
ついでに、ブラック企業の求人によくある特徴も確認しておきましょう。その特徴を頭に入れておけば、まずはブラック企業ではないと判断できるので優良企業を探すのにおすすめです。
企業のIRを確認する
IRは企業が投資家に対して財務状態などの情報を提供して、投資の判断に必要な情報を教えてくれるのです。実際にIR担当部署に電話をすることも可能ですが、調べたい企業のホームページから確認することも必要です。財務状態が良いか悪いかを判断するだけではなく、定期的にIR情報が更新されているかを確認することで、きちんとした内容で更新をしているかを確認し、優良企業としての材料として判断することができるのです。
説明会に行ってみる
実際に気になる企業を訪れてみることで、企業で働く人の雰囲気や状態を見ることが出来ます。最終的にはネット上の判断だけではなく、自分の目で確かめることも有効です。稀にネット上での情報と、実際に見た雰囲気が違う場合もあるからです。
優良企業に転職する方法
優良企業を見つけることができたら、転職するために転職求人サイトや転職エージェントを活用しましょう。転職求人サイトであれば、調べた企業へそのまま応募が出来るのでおすすめです。
転職エージェントとは、優良企業探しから書類審査の必要書類作りや給料交渉までを、調べてくれたり代行してもらうことが出来るのです。現在会社に在職している人や時間が無い方にはおすすめです。
優良企業に転職するためには転職求人サイトや転職エージェントを活用することが必要となりますが、ハローワークはどうなの?と思う人がいると思います。
ハローワークでも探すことは可能なのですが、基本的に優良企業基準の情報が少なく、探すのも大変なのです。ですので、なるべく転職求人サイトや転職エージェントを利用しましょう。
隠れ優良企業とは
隠れ優良企業とは、基本的には知名度の低い優良企業のことです。
優良企業の基準を満たしてはいるのですが、そもそも知られていなかったり、都心ではなく地方で活躍していたり、BtoBで消費者は知らない企業であったりするのです。給料や福利厚生や休暇取得率が有名企業並みかそれ以上ある企業が隠れ優良企業には存在していたりすることもあります。
隠れ優良企業と中小企業
特に中小企業が隠れ優良企業となっていることがよくあります。大手企業であれば資本力から大々的に宣伝をすることが出来ますが、中小企業ではそこまでの宣伝力がありません。さらに日本の約9割近くが中小企業と言われています。そのために中小企業が隠れ優良企業であることが多かったり、地方では有名であっても都心周りでは全く知名度が無い場合もあるからなのです。
隠れ優良企業の探し方
隠れ優良企業を探すためには、まずBtoB企業を調べてみましょう。普段の生活や街中でもBtoB企業の名前を目や耳にすることがありますが、名前を知らなければただの単語なってしまうので、まずは名前を知るところからでもいいので始めましょう。それから転職求人サイトや転職エージェントを活用しましょう。
ネットで情報収集もしてみましょう。企業の口コミサイトや企業情報を交換している掲示板で情報を拾えるかもしれません。ただ、地方の隠れ優良企業であれば、知名度が低いためにネットで名前しか調べることが出来ないかもしれません。そういった時には、直接その会社に電話かけてみたり、可能であれば転職エージェントの活用も視野に入れてみてください。
優良企業ランキングを一挙公開
それでは実際に公表されている優良企業のランキングを紹介します。
CSR企業ランキングとは?
CSR企業ランキングとはCSR(企業の社会的責任)と財務状況から順位を付けたランキングです。企業の財務状況だけではなく企業の社旗的責任である、環境・従業員・消費者などに配慮した企業活動を考慮してあるので、CSR企業ランキングで順位が高い企業は優良企業であると判断することが出来るのです。
優良企業はメーカーに多い?
優良企業にメーカーが多くなってしまうことは事実なのです。メーカーは福利厚生が充実しており、給料も高く、休みも事前に申請するときちんと取ること可能で、優良企業としての基準のほとんどを満たしているのです。さらに隠れ優良企業であるBtoB企業もメーカーが多かったりするのです。
1位:NTTドコモ
携帯電話業界首位を走るNTTドコモです。
携帯電話のシェア率でも業界1位となっています。
2位:KDDI
携帯電話業界第2位のKDDIです。
auと聞くとわかる人も多いかもしれません。
3位:花王
洗剤のトップメーカーです。
4位:ブリヂストン
世界最大手のタイヤメーカーです。
5位:富士フィルムホールディングス
日カメラなどの精密化学メーカーです。
6位:コマツ
建設機械などのメーカーです。
7位:富士ゼロックス
機械メーカーであり富士フィルムホールディングスの連結子会社です。
8位:ダイキン工業
空調機・化学製品のメーカーです。
9位:デンソー
自動車部品メーカーです。
10位:旭化成
大手総合化学メーカーです。
※ランキングは以下URLを参照しています。
http://csr-ca.net/1849
まとめ
日本には長時間労働をさせるブラック企業がまだまだあります。やはりそういったブラック企業に勤め続けることは、人生を無駄にしたり、最悪体調を崩す恐れがあります。そういった状況になる前に、優良企業への転職や就職を検討しましょう。
隠れ優良企業はすぐに見つけることが出来なくても、きちんと調べることで必ず見つけることが出来ます。そのためには、普段の生活から企業やサービスの特徴を見つけたり、情報収集を行い把握しておくことが必要となってきます。
今回紹介したランキングや優良企業の探し方を参考にして、自分の理想の優良企業を見つけ、転職・就職を成功させましょう。