ホワイト企業ランキングとは?特徴やアワード受賞企業などを紹介

ホワイト企業ランキングの記事

最近、優秀な企業として認められた「ホワイト企業」のランキングが話題になっています。

これから就活や転職される方、企業の人事・総務部の方は、ホワイト企業の存在が気になるのでは?

今回は、ホワイト企業ランキング、条件や特徴、最新のアワード受賞企業をご紹介しましょう。

目次

ホワイト企業ランキングについて

ホワイト企業ランキングについて
ホワイト企業ランキングは、全都道府県の上場企業
約4,000社の中から、優良企業と認められた「ホワイト企業」をランキング形式で発表したものです。

判定基準は、平均年収・年収推移・平均年齢・勤続年数・従業員数が考慮されます。

ホワイト企業とは?

「ホワイト企業」は、社員の働きやすい環境を提供してくれる企業です。

社員の待遇、福利厚生、社内環境が充実しており、従業員の定着率の良さに現れています。

一方で反対語の「ブラック企業」は、社内環境が悪く、待遇も酷い、社員の離職率が高い企業を言います。

正式なホワイト企業ランキングは存在する?

ホワイト企業ランキングは転職支援サービスや就職サイトなど、様々な企業やサイトが発表しています。

それぞれの業者が独自の判断でランキングを決定しているので、内容や順位は異なっています。

公式なホワイト企業の発表は、一般財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト企業普及機構)が発表する「ホワイト企業アワード」となります。

▼ホワイト財団
https://jws-japan.or.jp

隠れ優良企業ランキングとは

隠れ優良企業とは、知名度が低くても健全な企業経営が認められている企業のことです。

世間から高い評価を受けている企業であり、会社が一丸となり経営方針に従っている企業をいいます。

隠れ優良企業は一般的な優良企業と大きな違いはなく、一定水準以上の年収(高収入であること)、労働条件が良いことが挙げられます。

厚生労働省の「安全衛生優良企業公表制度」とは

平成27年6月から、厚生労働省による「安全衛生優良企業公表制度」が発表されています。

「安全衛生優良企業」とは、労働者の安全や健康のために積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善していると厚生労働省から認定された企業のことです。

労働安全衛生に関して積極的な取組を行っている企業を認定・企業名を公表することで、社会的な認知を高める目的です。

「安全衛生優良企業」の認定マークは取引先や消費者に対してPRや企業イメージ向上に繋がります。

ホワイト企業に多く見られる特徴は?

ホワイト企業に多く見られる特徴は?
ここからは、ホワイト企業に多く見られる特徴を見ていきましょう。

離職率が低い

ホワイト企業は従業員の働きやすい環境が整っているので定着率が良く、離職率が低いです。

離職率の低さは、社員が健康的に働ける環境づくりが実現していると言い換える事ができます。

残業時間が少ない

ホワイト企業は労働時間が適切に管理されていため無駄な残業時間が少ないのが特徴です。

適切な労働時間内で帰宅することを推奨することで、従業員が過労により体調を崩すリスクも防いでいます。

労働時間を厳格に管理されているため、既定の時間を超えた分は残業代が賃金が支払われます。

有給取得率が高い

日本の有給休暇取得率は約50%となっており、先進諸外国の70%~100%と比較するとかなり低めです。

有給休暇の取得率(有休消化率)の高さは働き方改革という政府方針に沿った優良企業と言えます。

福利厚生制度が充実している

ホワイト企業は様々な割引を受けられる福利厚生サービスの導入、家賃補助・各種手当、などの待遇が充実しています。

平均年収が高め

従業員が効率よく仕事ができる仕組みが整っているため、業績が安定し、年収アップに繋がるという好循環が見られます。

業務の効率化が利益アップに繋がり、給与として社員に還元されているのです。

育休や産休の取得率が高い

産休・育休などライフイベントに合わせて働きやすい制度や環境が整ってます。

制度があっても実際は取得が難しい会社が多い中、ホワイト企業は会社一丸となって支援していく社風があります。

教育・研修制度が充実している

従業員の長期雇用を前提としているホワイト企業は
教育・研修に力を入れています。

教育・研修が充実していると従業員はスキルアップして企業の業績も良くなり、結果的に会社の成長に繋がる好循環が生まれています。

副業などを許可している

大手企業は優秀な人材を組織に確保するために副業を許可しています。

従業員が条件の良い企業を求めて転職されるのを防ぐことができます。

実際に、リクルート、日産、富士通、花王、ロート製薬といった大手企業は自分で事業をする副業を奨励しています。

2018年第3回ホワイト企業アワード受賞企業を紹介

2018年第3回ホワイト企業アワード受賞企業を紹介
ここからは、2018年2月26日に開催された「第3回ホワイト企業アワード」の受賞企業を見ていきましょう。

ホワイト企業アワードとは?認定項目は?

ホワイト企業認定の審査項目は以下の6つです。

①法令遵守

社会のルールである法律や社会良識に沿った企業活動を行っている。

②ビジネスモデル・生産性

長期ビジョンを従業員と共有している

一体感ある組織づくりを行っている

生産性向上のための画期的な取り組みをしている

③ワーク・ライフバランス・健康経営 

従業員のワーク・ライフバランスの実現を目指す

創意工夫した取り組みを行っている

従業員の健康管理を経営的な視点で考える

戦略的に実践している

④柔軟な働き方

全ての従業員が働きやすい会社を目指す

就業場所、時間、ライフステージにとらわれない多様な勤務形態を導入している

⑤D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)

全ての従業員がそれぞれの特色、個性、経験を活かし活躍できる会社を目指す

多様な人材の活躍支援を行っている

⑥人材育成/働きがい

従業員の育成・能力開発のための画期的な取組を行っている

従業員の働きがい向上のための取り組みを行っている

上記の6つの指標をバランスよく基準を満たした企業をホワイト企業と認定しています。

1.株式会社マルハン

マルハンイズム(経営理念の体現の共有・評価の仕組)を全社的に浸透させるために、人事制度構築しており、成果を出していることが評価されました。

2.株式会社ラクーン

生産性向上の本質を理解し、コミュニケーションスペースや仮眠部屋など、社内でリフレッシュできる体制やオフィス環境の充実さが増収増益に繋がっています。

3. イーソル株式会社

従業員の心身の健康を保全するための取り組み、キャリア支援や働き方改革まで視野に入れた施策を実践していることが受賞理由です。

4. 株式会社マザープラス

 

育児ママが働きやすい環境・制度が整っている、育児ママの声を吸い上げてフィードバックする仕組み、就業体制が柔軟さが受賞理由となります。

5. エッセンス株式会社

 
就業条件は副業に配慮したものに設定しており、社内で副業を応援する仕組みを作り、従業員が副業で得た知識や見識は社内還元する仕組みを構築していることが受賞理由です。

6. 株式会社ソニックガーデン

子どもを連れて勤務をするといったフレキシブルな働き方、在宅勤務、業務時間の柔軟な調整など新しい働き方を実践しています。

まとめ

ホワイト企業ランキングのまとめ
一口にホワイト企業といっても会社の規模や社風など様々なタイプがあります。

従業員の定着率アップや優秀な人材を確保するためにもホワイト企業の取り組みを参考にして、意識すると良いでしょう。

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