stp分析とは?活用するメリットや注意点について

STp分析の記事 経営戦略
新たなビジネスや新商品をリリースする際に、狙ったターゲット層に届かずにマーケティングが失敗するケースがあります。

「STP分析」とは、市場にリリースする前に、様々な角度から分析を行うマーケティング論です。

この記事では、STP分析を行うメリット・注意点・をご紹介しましょう。

stp分析について

stp分析について
新たにビジネスを展開するにあたり、市場における商品・サービスの立ち位置を明確にすることは重要です。

ここからは、stp分析の意味や役割を見ていきましょう。

stp分析とは

STP分析とは、以下の頭文字を取って名付けられた分析手法です。

Segmentation(セグメンテーション)
Targeting(ターゲティング)
Positioning(ポジショニング)

セグメンテーションとは市場の細分化すること。

ターゲティングは細分化したグループの中からどの市場を狙うのかを決めること。

ポジショニングはターゲットに設定した市場における自社の立ち位置を明確にすることです。

ビジネスを取り巻く環境の変化を理解して、どの位置を取るかによって、戦略の仕方、収益にも影響します。

stp分析の目的や重要な理由

stp分析は、顧客やニーズの分布を整理して、具体的なユーザー像(ペルソナ)を設定することが可能です。

自社の商品・サービスをどうアピールしていくのか
プロモーション戦略を明確にできるのです。

競合の存在を把握して、自社が戦えるポジションを明確にするために重要です。

stp分析の効果的な活用例

例えば、パナソニックの「レッツノート」はSTP分析を活用してヒットした商品です。

ビジネス向けのパソコン市場が個人向けになった90年代後半、あえてビジネス向けの外回りの営業をターゲット層にした「レッツノート」を発売。

多くの顧客のニーズをつかみ売上も回復しました。

stpの各項目について

stpの各項目について
ここからは、stpの各項目について詳しく見ていきましょう。

S: セグメンテーション

様々な指標を用いて市場を分けて作業を行い、自社が提供する商品やサービスを本当に必要としている
ユーザーを明確にしていく作業です。

①デモグラフィック(人口統計的変数)

年齢・性別・家族構成・学歴・職歴など、人の変わらない基本情報を基にしたセグメント指標

②ジオグラフィック(地理的変数)

国・市町村・気候・文化・宗教など、地理的要因に絡む情報を基にしたセグメント指標

③サイコグラフィック(心理的変数)

価値観・性格・ライフスタイル・購入動機、などといった個人の心理に基づく情報を使ったセグメント指標

④ビヘイビアル(行動変数)

買い物の頻度・買い替えのタイミング・使用用途などといった個人の行動に焦点を当てた情報を使ったセグメント指標

T: ターゲティング

セグメンテーションが市場を分ける作業ですが、ターゲティングは狙うべき市場を絞る作業です。

①無差別型ターゲティング

同じ商品をすべての市場に供給する手法。(食料品など)

②差別型マーケティング

それぞれのニーズにあった商品やサービスを提供する手法。

③集中型マーケティング 

限られた市場に集中してマーケティングを行う手法。(高級メーカーなど)

P: ポジショニング

競合の商品やサービスを見て自社の立ち位置を決定する作業です。

値段、品質、店舗数、販売など、多くの指標から競合と比較します。

競合の規模、強みは何かを調べて、自社が勝負できるポジションを探すことが重要です。

stp分析を行うメリットと注意点

stp分析を行うメリットと注意点
多くの指標を同時に比較すると、データが複雑になり、本当に必要なデータを見落としてしまうことがあるため、4つ程の指標にしましょう。

マーケットが極端に小さい場合は、後にビジネスの展開方法を工夫する必要があります。

stp分析を行うメリット

STP分析のメリットは、自社の優位性を確保できる有利なポジションを見つけることができること。

消費者のライフスタイル、志向の変化、競合他社の新技術開発など、市場は日々変化しています。

このようにビジネスの環境が変化する中では、継続して同じマーケティング戦略を実行していても売上は伸びません。

環境の変化に応じて自社の商品・サービスの強みやターゲット層を把握して、最適なマーケティング戦略を立案できます。

stp分析を行う際の注意点

正確なデータに基づいた分析ができず、間違った分析結果になると意味がありませんので、しっかり統計的リサーチに基づいた分析をおこないましょう。

他のフレームワークを使った分析

他のフレームワークを使った分析
ここからは、他のフレームワークを使った分析もチェックしていきます。

3C分析

「3C分析」は経営コンサルタント大前研一さんによるフレームワークです。

外部環境や競合の状況から事業のKSF(Key Success Factors 成功要因)を導き、事業を成功に導くために活用します。

「3C分析」以下の3つの視点で分析を行います。

Customer:市場・顧客
Competitor:競合
Company:自社

PEST分析

 
「PEST分析」とは経営戦略や海外戦略等の策定、マーケティングを行う際に使用されます。

「PEST」は以下の3つの視点で分析を行います。

Politics(政治)
E= Economy(経済)
S=Society(社会)
T=Technology(技術)

SWOT分析

  
「SWOT分析」とは、経営戦略や計画の現状分析を行うための分析手法です。

自社の内部環境と外部環境の分析を統合的に行い、ビジネスの機会を発見するために用いられます。

SWOT以下の3つの視点で分析を行います。

S=Strength(強み)
W=Weakness(弱み)
O=Opportunity(機会)
T=Threat(脅威)

5F分析

「5F分析」とはアメリカの経済学者であるマイケル・ポーターが提唱する業界分析手法です。

業界の構造を把握するために用いられます。

5つの力(要素)

①既存競争者同士の敵対関係
②新規参入の脅威
③代替品の驚異
④売り手の交渉力
⑤買い手の交渉力

業界の現在の状況を明らかにし、自社が生き残っていくために必要なことが見えてきます。

4P分析

「4P分析」とはマーケティングにおける4つの視点を組み合わせた企業戦略を策定するための分析手法です。

製品が思うように売れないとき、市場展開の戦略を立てる際によく使われます。

どんな製品(Product)
いくら(Price)
どこで(Place)
どのように(Promotion)

まとめ

STP分析のまとめ
STP分析は、多くの商品やサービスの多くに当てはめてることができます。

STP分析を行って市場で大きなシェアを獲得している商品・サービスを調査し、自社の商品に活用できるようにしましょう。