エゴサーチとは?企業が行う理由・やり方・メリット・デメリットを解説

エゴサーチの記事
企業にとって消費者からどのように思われているかを知ることは、経営戦略やマーケティング施策にも繋がる重要なポイントです。費用をかけずに自社のブランドイメージや知名度を知る手法にエゴサーチがあります。エゴサーチの意味、やり方、メリット・デメリットを解説します。
目次

エゴサーチとは?

エゴサーチは、インターネットを通じて企業が自社の評判や知名度を確認するための手法です。エゴサーチの種類には、インターネット検索、Twitter、YouTubeなどがあります。企業が行うエゴサーチは、取り扱う製品やサービスを検索して消費者からの評判をチェックすることも含まれます。エゴサーチは費用をかけずにチェックできるので、マーケティングツールとして導入しやすいです。

企業がエゴサーチを行う理由

企業がエゴサーチを行うのは、自社の評判や知名度を知りたいからです。インターネットがない時代では、自社の評判や知名度を知るには調査会社に依頼したり、自社で調査したりとコストがかかっていました。しかし現在ではインターネットを活用して、手軽に自社の評判や知名度をチェックできるようになっています。

エゴサーチとパブリックサーチとの違い

エゴサーチの対義語としてパブリックサーチがあります。エゴサーチはあくまでも自社に関することを調べますが、パブリックサーチは、インターネットで他社や他社の製品・サービスなどを調べて評判をチェックすることをいいます。

エゴサーチのメリット

エゴサーチを活用するとどんなメリットがあるかを確認していきましょう。

消費者が抱いている自社への印象が分かる

エゴサーチを行うと、自社や製品・サービスの評判や知名度を知ることができます。SNSやブログ、Twitterなどに載っている口コミ、コメントの多くは匿名です。匿名ゆえに投稿者は「何でもいいやすい」と感じているため、企業はエゴサーチにより消費者の本音を知ることができるのです。

見込み顧客が分かる

エゴサーチを行うと、消費者が自社、自社製品に関心があるかどうかが分かります。例えば「A社の新製品を勝ってみたい」「〇〇が友だちの間で流行っているので気になる」といったSNS投稿を見たら、自社製品に関心がある見込み顧客が分かります。

見込み顧客に対しては、企業はSNSアカウントやTwitter、オウンドメディアを活用して、関心を呼びそうな情報を提供し、販促に繋げられます。

マーケティングの打ち手を講じられる

企業は、消費者が抱く自社、製品への本音を知ることができ、また、見込み顧客の関心度も分かりますね。A社という化粧品メーカーが10代女性に製品を売りたいとします。自社、製品、自社のサービスに対して次のような本音が得られました。

・A社は良い製品を作るが、友だちで知っている人が少ない。
・A社の製品は大人の女性向けのイメージがあるので、使いにくい。
・A社の店舗に行ったらおしゃれな店員が多くて、好感度が高まった。

A社は元々大人向けの化粧品メーカーだったため、10代女性からの関心は必ずしも高くありません。こんなとき、A社はマーケティングの打ち手を講じます。Twitter、Instagramを使って10代女性が好みそうな情報を発信していきましょう。あるいはテレビやインターネットの広告では、若い女性に人気のモデルや女優を選別して10代女性向けのイメージを構きます。

SNSやTwitterでは消費者と直接やりとりができます。消費者のコメントに「いいね」をしたり、リツイートしたりしてみましょう。自分が関心を持っている企業からリアクションがあることで、消費者は嬉しく感じ自ら情報を拡散していきます。

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コストを安く抑えられる

いつの時代も消費者が抱くブランドイメージを知ることは、マーケティングに有効でした。一方で調査会社に依頼したり、街頭アンケートを取ったりするとコストがかさんでしまいます。エゴサーチならインターネットで検索するだけで情報が得られるため、コストを安く抑えられます。

エゴサーチのデメリット

エゴサーチのデメリットを解説します。

自社への誹謗中傷を知ってしまう

エゴサーチで知った情報は好意的なものばかりではありません。中には自社への誹謗中傷もあるのです。誹謗中傷を知ることで、マーケティング担当者が精神的に傷付いてしまうことがあります。自社の製品がけなされるコメントを見ることは嬉しいことではありません。

エゴサーチへの批判が生じる

消費者の中には、企業がエゴサーチすることに嫌悪感を抱く人もいます。消費者がSNSやTwitterで批判すると、あっという間に情報が拡散されることも。エゴサーチの結果、製品・サービスなどの課題を改善すれば消費者に喜ばれます。一方で、そもそもエゴサーチを嫌う消費者がいることを理解しておきましょう。

エゴサーチした後に何も対応しない

エゴサーチを行っただけで満足し、マーケティングを何も実行しないこともデメリットです。エゴサーチをしただけで終わらず、消費を喚起できるマーケティングを実行できるかが重要なのです。

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エゴサーチのやり方

エゴサーチのやり方は検索エンジンやSNSやTwitterで検索するだけです。それぞれのやり方を確認します。

検索エンジンでエゴサーチする

GoogleやYahoo!といった検索エンジンでエゴサーチするのがシンプルなやり方です。なおYahoo!の検索エンジンはGoogleの技術によって作られていますから、GoogleかYahoo!を使うかの違いはありません。エゴサーチした中で消費者の口コミやコメントを見つけたら、マーケティング戦略に繋げましょう。

InstagramやTwitterでエゴサーチする

InstagramやTwitterでエゴサーチする方法もあります。Instagramでは、自社や製品名にハッシュタグを使って検索します。投稿者はハッシュタグを使って気持ちを表現していますから、自社へのブランドイメージのチェックに使って下さい。

Twitterで自社や製品名を単独で検索すると、数多くの情報が出てきて欲しい情報を探すのが大変。自社名や製品名と共に「好き」「欲しい」「かわいい」などのポジティブなワードを絡めて検索すると効率的です。あるいは、ネガティブなワードを検索する場合も、同様のやり方で検索できます。

誹謗中傷を見つけたときの対処方法

SNSやTwitter、ブログなどに企業の誹謗中傷を書かれたら、情報が拡散されるのは一瞬。エゴサーチしていく中で誹謗中傷を見つけたら、場合によっては法的措置を講じることも必要です。

エゴサーチ後の対策方法

エゴサーチを行ったらマーケティングを実行していきます。エゴサーチ後に課題が生じた場合、対策を実行します。具体的な内容を確認していきます。

競争優位の見直し

エゴサーチを行って、ネガティブな評判を得ることがあります。ネガティブな評判が自社の競争優位を脅かすものだと自覚したとき、企業は自社の競争優位を分析し、競争優位性を見直します。例えばエゴサーチの結果、以下のような評判を知ったとしましょう。

・B社の製品は丈夫だが他社の模倣のようだ。
・B社は他社の後塵を拝している。

「他社の模倣のようだ」「他社の後塵を拝している」などのネガティブな評判を多く得た場合、自社の競争優位性は問題ないかどうか確認しましょう。

企業の内部環境を分析するフレームワークにVRIO分析があります。VRIO分析は経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Inimitability)、組織(Organization)に分けられ、経済価値・希少性・模倣困難性の3点において経営資源の優位性を評価し、以上の経営資源を組織が有効に活用しているかについて分析するものです。VRIO分析の視点で自社の競争優位性を評価し、状況に応じて見直していきましょう。

ブランド戦略の見直し

競争優位性に問題がないかどうかを確認した後は、ブランド戦略を見直す必要があるかどうか確認します。「模倣のようだ」「後塵を拝する」という評価が多ければ、消費者から見た自社のブランドイメージは良くありません。ですから、独創性と先見性がある製品を作り出せるように企画・開発にクリエイティビティな発想を取り込みます。

また、製品が市場に出るのを待っているわけにはいかないので、広告やSNS、Twitterを活用して独創性や先見性を打ち出せるよう工夫します。

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人事制度や人材開発の見直し

検索エンジンで自社をエゴサーチしていると、転職の口コミサイトに行き当たることがあります。賃金や賞与、手当、教育、組織風土といった観点でネガティブな評判が書かれていたら人事制度や人材開発の見直しにも着手します。人事制度や人材開発はマーケティングとの直接的な関わりはありません。

まとめ

自社の評判や知名度を確認したいとき、エゴサーチを活用しましょう。検索エンジンやSNS、Twitterなどで自社のブランドイメージの現状を知ることができます。エゴサーチを実施した後はマーケティングを実行しましょう。

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