学生さんが一度は体験する、インターンシップ。まだ経験していない方は、「何をするの?」「どんなメリットがあるの?」なんて考えると、ドキドキしちゃいますよね。
そこでこの記事では、そもそもインターンシップとは何なのか。また、参加するメリットや実施している企業の探し方を解説していきます。
インターンシップとは?
「インターンシップ」はインターンとも呼ばれ、学生が企業へ入り、働く体験できる制度のこと。実際に仕事をして社員と関わることで、ホームページや口コミなどではわからなかった、雰囲気や魅力を知ることもできます。
そんなインターンシップについて、まずは説明していきましょう。
いつから始まるのか
開始時期は企業によっても違いますが、早いところで6月、ほとんどが7月~9月の夏に行います。4年制の大学に通っているのであれば、大学3年生の7月~9月にインターンシップに参加することが多いです。
具体的に何をするのか
インターンシップでは、実際に仕事を体験してみます。例えば新規事業の企画、営業の同行など、企業の業種によってもさまざまです。
学生を多く受け入れる企業は魅力や個性を見るために、実際の業務ではなく、グループディスカッションなどのプロジェクトを行うことも。ここでアピールできると記憶に残り、採用される確率も上がりますよ。
期間はどれくらい?
期間も開始時期と同様にまちまちで、数週間のところもあれば、1ヶ月丸々受け入れるところも。期間が長くなると、給与が発生することもあります。
初めてのインターンシップで不安な方は、期間が短いところからチャレンジしてみてくださいね。
期間中に貰える給与額は?
企業によっては給与が貰えるところもあり、時給・日給・成果報酬など、形態はさまざま。時給1,000円~2,000円、日給1万円以内のところが多いです。
インターンシップは長期にわたって行われるので、普段のアルバイトができなくなる可能性も。「アルバイトも兼ねたい!」という方は、給与が発生する企業を選ぶのもおすすめです。
企業がインターンシップを実施する理由
企業はインターンシップをボランティアでしているのではなく、ちゃんとした理由があって行っています。インターンシップ先を選ぶ前に、「なぜ企業は学生を受け入れるのか」を確認しておけば、どんな企業を選べばいいかも見えてくるはずです。
広報・事業の宣伝活動
毎年新入社員を採用するために、企業は広報活動を行います。知名度が高い大手企業であれば多くの学生が集まりますが、中小企業やベンチャー企業はなかなかアピールできず、苦戦することも。
そんなときの宣伝活動として活用できるのが、インターンシップ。書類だけではわからなかった魅力を伝えれば、新卒採用や事業が学生を通じて広がる可能性もあるのです。
優秀な人材を探す
インターンシップは実際に仕事に触れてもらう場なので、企業は学生個人の力を直に見ることができます。このときに優秀な学生と出会うことができれば、採用の候補に。
反対に学生は、インターンシップで印象づけると希望の企業に入社できる可能性が高まるので、就活でも有利になりますよ。
会社を成長させるため
社員の育成や会社の成長のために、インターンシップを行う企業もあります。
例えば「先輩」になったばかりの社員の指導スキルを磨くため、インターンシップを担当させることも。さらには若いインターン生たちの発想や活気を取り入れ、職場環境を改善することも可能なのです。
インターンシップに参加するメリット
人材探しや広報などのために行われるインターンシップ。就職活動が有利になったり、社会勉強になったりと、さまざまなメリットがあります。
ここからは参加のメリットをご紹介するので、受けるかどうか悩んでいる方は、必ずチェックしておきましょう。
自己成長に繋がる
学生にとっては、初めての社会体験。アルバイトとはまた違った、「会社」の雰囲気を味わうことができます。
そこで礼儀やマナーも教わることができるので、インターンシップが終わるころには、ちょっと成長した自分に生まれ変わっているでしょう。
また実際に業務をする場合は、学校では学べなかった仕事の流れも掴めるうえ、実務的な能力も向上します。
人事評価が上がりやすい
企業を選ぶときは、「就職したい」と考えているところを狙うのがおすすめ。というのも、インターンシップを受けた人と受けていない人では、企業からの印象がまったく違うからです。
インターンシップでいい印象を与えられていれば、人事の評価も上がり、就職活動で有利になります。「絶対にここがいい」という企業があるなら、積極的に応募してみましょう。
人脈が広がる
人脈が広がるきっかけは、学生であれば同じ学校やアルバイト先がほとんどではないでしょうか。
一方インターンシップに参加すると、他の学校の生徒や企業の方とも交流でき、出会えなかったはずの人たちとも出会うことができます。このときの出会いは就職活動や就職後にいきる可能性もあるので、人脈を広げるためにも、インターンシップでは交流を深めてくださいね。
業界や職種に対する知識が深まる
学校では専門的な知識は学べても、実際の現場については学べませんよね。しかしインターンシップなら、その業界の内部まで見ることができます。
例えば、仕事はどうやって回っているのかという業務的なことや、やりがいなどの気持ちの部分。社長と学生の距離が近いベンチャー企業では、リアルな話も聞けちゃうんです。
就職活動に必要なスキルが得られる
インターンシップで社員と関わることで、「採用される人物」「ビジネスマナー」を知ることができます。じつはこれ、就職活動にいかせるんです。
参加した企業に入社したい場合は、社員の特徴に寄せると、その企業が求める人物に自分を寄せることも可能。さらにビジネスマナーを学ぶことで、「常識のある学生だ」と一目おかれるようにもなりますよ。
コラム:インターンシップは意味がないのか?
「インターンシップは意味がないのでは?」と考えていませんか?
目標がないなら、行く意味はありません。「お金がもらえるから」「友達にさそわれて」など、なんとなく参加しても、得られるものはないからです。
しかしインターンシップを受ける目的を明確にすれば、就職でも有利になり、人間としても成長できます。これから企業を選ぶ方は、「なぜこの企業を選ぶのか」「インターンシップで何を学びたいのか」を考えて、参加を決めてくださいね。
「意味」は自分でつけるものなのです。
インターンシップを実施している企業の探し方
インターンシップに参加したくても、「どうやって企業を探せばいいの?」と悩んでいませんか?じつはインターネットを使った方法以外にも、さまざまな探し方があるんです。
ここからは4つの方法をご紹介するので、あなたが探しやすい方法を選んでくださいね。
大学のキャリアセンターに相談する
キャリアセンターとは、大学内にある就職活動をサポートしてくれる部署のこと。ここに相談すれば、学校からのフォローを受けられたり、応募が通過しやすくなったりします。
ただ、取り扱っている企業の数が少ないことがあるので、希望する企業がない場合はインターン求人サイトなどがおすすめです。
企業が主催するイベントに参加
セミナーや会社説明会、トークショーなどのイベントを行う企業があります。これらのイベントに参加したときは、インターンシップについて問い合わせてみましょう。
すると、もともとインターンシップを予定していなかったのに、企画してくれることも。さらには競争率が高い企業でも受け入れてくれる可能性があるので、積極的に関わってみてくださいね。
インターン求人サイトで探す
もっとも利用している人が多いのが、インターン求人サイト。多くの企業が登録しているため、自分に合う企業を探せるのがポイントです。
ただし、インターネットの中の情報しか得られないので、慎重に選んでくださいね。「いいな」と思った企業は、先輩や先生、友達に相談してみるのもおすすめです。
大学の先輩に紹介してもらう
インターンシップの経験がある、大学の先輩に紹介してもらう方法も。これなら、ンターンの内容や雰囲気など、実際の声を聞くことも可能です。
また、相談できる先輩に「希望する企業でインターンシップをした人」を紹介してもらえば、あなたの希望が通る可能性も高まります。
まとめ
学生だからこそできるインターンシップ。「1社しか参加できない」という決まりはないので、大手企業・中小企業・ベンチャー企業など、多様な規模の会社に参加すると得られるものも大きいです。
職場内の雰囲気や社風に触れれば、どんな企業に入社したいのか・どんな社会人になりたいのかを考える、いい機会になるでしょう。